111/123
怪盗クロウと真贋の意味
予告。
夕矢は目を細めると
「もしかして、あの人…怪盗クロウ?」
と心で呟いた。
「だとすれば、千登勢アートセンターの方にもアクションあるはず」
夕矢はそう思うと窓の外を見つめた。
若い青年。
『君がもっと早く生まれていたらと思うよ』
そう言った意味は何だろう。
しかし、それに応える声はなかった。
写真推理
夕弦は夕矢から春彦の話を聞くと
「なるほどな」
と言い
「旅行が終わってから千登勢アートセンターへ連絡を入れて動く方が良いだろ」
と告げた。
「日にちはまだある」
焦っても仕方ないからな
確かにそうである。
まだ10日以上あるのだ。
夕矢は頷くと
「わかった」
と答え
「今は思いっきり観光する!」
と告げた。
夕矢は夕食を終えるとグリーンヒル小木には大浴場へと向かった。
夕弦と剛士もゆっくり湯につかって身体を休めた。
翌日からは車で観光地を巡りながら佐渡島を一周したのである。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。