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夏休み 宝石のメッセージ
男性は頷くと
「わかった」
そうきっぱり言ってくれる方が信頼できる
と告げた。
夕矢は立ち上がると
「ちょっと道具とってくる」
と車のキーを剛士に借りて何時ものウェストバッグをつけて戻ってきた。
「今日はヒスイもあったからごつごつしてる」
などブツブツ言いつつ手袋を出して嵌めるとアタッシュケースから絵を取り出した。
そして、単眼鏡を出すとサインの部分を見た。
周囲の誰もがごくりと固唾を飲み込んだ。
静寂が広がり同時に緊張感が走った。
海原を走る船の上での鑑定であった。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




