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夏休み 宝石のメッセージ
剛士は笑むと
「わかった」
と答え、声のする船内へと足を向けた。
が、10分ほどすると姿を見せて
「東雲に夕矢君」
少し来てくれ
と二人を呼んだ。
首を傾げて二人が船内に入ると50代くらいの小太りの男性がむすっとした表情で座っていた。
前には絵が入ったアタッシュケースが置かれていたのである。
夏休みではあるが最終便ということで乗っている人は疎らであった。
だが、子供連れの家族やカップルなどもいて小さな人の垣根を作っており、その中央で困り顔の船員が男性の前に立っていたのである。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




