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夏休み 宝石のメッセージ
夕矢は受け取りながら
「うーん、金は余り興味ないけど金山の様子は見ておきたい」
と言い
「後、何処が良いか見とく」
と告げると
「兄貴やおじさんの行きたいところにも行くからな」
と笑みを浮かべた。
夕弦と剛士は顔を見合わせると笑みを浮かべ
「「わかった」」
と同時に応えた。
元々は高校生でありながら仕事と勉強とで春休みも夏休みも…本来高校生が味わう楽しみが少ない夕矢のための企画だったので、二人には特段行きたいところはない。
精々「ゆっくり温泉でもつかりたいかなぁ」と少し爺臭い考えしか浮かばなかったのである。
夕弦は剛士を見ると
「俺は温泉でいいから、末枯野は何処か他考えておいてくれ」
と告げた。
こういうことは剛士の方が詳しいのだ。
剛士は笑って
「わかった」
と答え
「映画ロケ地もあるし、景観を楽しむところもあるからな」
尖閣湾とか竜王洞とか
「24の瞳のセットとか」
と告げた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




