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神無月の鬼  作者: チビ・モッチ
8/21

7話

「お客さん着きましたよ」


やっと着いた


「この大きな家がお前の新居か?」


カンナは目をキラキラさせながら何十階もある

いかにも金持ちが住んでそうなマンションを見る


僕は煌びやかなマンションの隣にある古いマンションを指差す


「あ、いや違う。その隣のマンションが僕が住む家…」


「・・・。」


あからさまにガッカリされている


「は、早く入ろうか」


少し強引に手をひきその古いマンションに入った


「・・・。」


カンナは無言のまま


どうやらショックだったらしい


部屋の鍵を開けて中に入る


まだ荷物が届いてないからかなり殺風景なワンルーム


「何も無いではないか‼︎これでどうやって生活するつもりだ?別に私はかまわんがお前はこれでは困るのではないか?」


やっと喋った


家具も何も無いからカンナの声が響く


「荷物はこれから届くんだよ。もうすぐだと思う」


「そうか」


一言そう言うとバレリーナのようにくるくる回りながら部屋を見渡している


黒のレースのワンピースがヒラヒラ靡いているので

スカートの中見えそうだ


本人は全く気にしてないみたいだけど


目を逸らし誤魔化すように話を切り出した


「カンナ、荷物が届いたら手伝ってくれよ?どうせ一緒に住む気なんだろ?」


「確かにお前と一緒にここに住むつもりだか、荷物の整理は私は手伝わん」


腕を組んでツンとした目で僕を見下ろすように言う


まぁ身長は僕の方が高いんだけど

カンナはかなり小柄だ


「手伝えよ‼︎タダで住むつもりか⁉︎お金も持ってないんだし手伝いぐらいしろよ‼︎」


「もうお前もわかっとると思うが私は人間の事に少し疎い。何が何なのか分からんと整理のしようがないと思わんか?それにタダではないだろうが」


「お金持ってるのか?」


「そうではない。命を助けてやっただろ?お前の命を助けるかわりに行動を共にしているのだ。その為にわざわざ私が着いてきてやってるんだぞ。それで充分無償で私を住まわす理由にならんか?」 


「ならないよ‼︎何だよその屁理屈‼︎」


「屁理屈とはなんだ‼︎ではここに住むかわりに私がお前の血を吸ってやろう。光栄だろ?」


ツンとした表情からニヤリと口元が動く


「もういいよ1人でするから」


「では私は少しこの辺りを探索してくる」


裸足の足でペタペタと歩いて部屋を出た



はぁ、探索って何だよ



ピンポーン


荷物が届いたな


どんどん運ばれてくる荷物の量を見て

これを1人て整理するのかと考えただけで

移動で疲れた身体にさらに疲労が増した


カンナが帰ってくる前にある程度片づけるか

文句を言われても面倒だ


重い腰を上げ地道に荷物を整理を1人もくもくとする僕だった

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