表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神無月の鬼  作者: チビ・モッチ
21/21

19話

血を吸ったことで姿が変わったカンナ


銀色の髪は黄金色に、赤い瞳は碧色に


そして身体も15歳ぐらいの見た目から20歳ぐらいの見た目になった


それが元の姿だと言ったけど

最初に見た姿が銀髪に赤い瞳で自分と同じ歳ぐらいだったから

僕はあまりしっくりこなかった


1日経ってカンナの言う元の姿ではなく、僕が最初に見た姿に戻ったので

月曜日の今日2人で学校に行っている


「なんで普通に登校できるの⁉︎佐藤 如月とあれだけの事があったのに⁉︎」


「大丈夫だろ?窓が割れたぐらいだったし」


「いやそれ全然大丈夫じゃないから。大騒ぎになってなかったらいいけど。それと佐藤 如月の事も気になる。カンナはあいつの血を全部吸ったわけじゃないんだよね?」


「そうだ。しばらく動けない程度に加減はした。佐藤 如月も吸血鬼だ。少々血を吸われたぐらいで死にはせんよ。安心しろ」


「いや死んでないから怖いんだって。また襲ってきたらどうするんだよ!」


「殺しておいた方がよかったか?物騒な事を言う奴だな」


「そうゆう訳じゃないんだけど…」


「なぁ弥生くんよぉ。これ、どうゆう事かわかるか?」


「え?何が⁉︎」


カンナが真っ直ぐ指差す先には

学校の校門に警察やらパトカーがいて登校している生徒に聞き込みをしているようだった


「やっぱり大騒ぎになってるじゃん!!」


「いやぁ警察沙汰になるとは。私も甘かったな、ハハ」


「笑い事じゃないから」


「まぁ元はといえば佐藤 如月の方から仕掛けてきた喧嘩だし?私らも被害者とゆう事で」


「そうゆう訳にもいかないでしょ、どうするんだよ」


「普通にしていれば良いだろう。吸血鬼が争った痕跡など人間が解明できるはずないからな。そもそも吸血鬼の存在を知ってる人間はごくわずか、私とあいつが学校で暴れた証拠なんぞ出てこんよ」


「そこまで言いきるなら任せていいんだな?」


「あぁ、心配せんでよいわ。私に任せておけ」


まぁカンナがここまで言ってるんだし大丈夫か


意を決して校門へ行く


「あ、君達もちょっといいかな?」


早速声をかけられた


「1年1組の教室が荒らされたようになってたんだけど、何か心あたりはないかな?」


カンナ、なんて答えるんだ?


「さぁ?吸血鬼にでも忍び込まれたんじゃないですか?」



嘘だろ?…




「(なに本当の事言ってんの⁉︎)」


「(下手な嘘は逆に怪しまれる。それに本当の事を言って信じる奴なんぞおらんよ)」


アイコンタクトで会話が成立したのは今回が初めてかもしれない


「こんな時に冗談を言うものじゃないよ。さっさと行きなさい」


「はーい」



なんか知らないが誤魔化せたみたいだった


「もっと上手く誤魔化してくれよヒヤヒヤしただろ⁉︎」


「上手く誤魔化していたであろ⁉︎逆にどうすればよかったんだ?」



「あ…」


「あ…」


なんとも気まずい人が目の前に来た

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ