17話
佐藤 如月はカンナを
かなり長い間血を吸っていないと言った
手を振って体温がなくお互いが吸血鬼である事は分かっても、血を吸ってるかどうかなんて何で分かるんだ?
「カンナ、あと」
「はぁ〜疲れた!!今日は私は寝る。お前も話はだいたい理解したろ?」
「え?いや、まだ」
「・・・。」
「カンナ?」
もう寝てしまった
カンナは僕のベッドの上で大の字になって寝ている
さっきまで闘っていたカンナとは思えない無防備な姿に少し安心した自分がいる
まぁ助けてもらった?んだし今日くらいいいか
カンナにそっと布団を被せて僕はベッドの下で寝る事にした
ドザッ
「痛っ!!」
何⁉︎なんだ⁉︎
身体を起こすとゴロンとカンナが転がった
カンナがベッドから落ちたのか
外は明るい
「ん、」
カンナも目が覚めたみたいだ
いや、でもカンナ
カンナ?
「カンナ?なのか?」
「ん?そうだか?どうした、昨日ショックで私の顔を忘れたか?」
「いや、だって、、、」
鏡に映ったカンナは
そう、カンナが鏡に映っているのだ
そしてその姿は
「おぉ!!久しいなあこの姿は!!自分の顔を忘れておったのは私の方だな」
「カンナ⁉︎なんで⁉︎」
カンナの銀髪は眩しいぐらいの金髪に
血のように赤い瞳は晴天の空のような青に
僕と同じ歳ぐらいの年齢の姿だったのに
大学生ぐらいの年齢の姿に
見た目が変化していた
「いやぁ昨日久しぶりに血を吸ったらな!!」
「なんで血を吸ったら姿が変わるんだよ⁉︎」
「私もそのへんは詳しくわかっておらん。ただ私の元々の姿はこの姿だ。あまり血を吸わなくなったら前のような見た目になったのだ。色素が抜け、体型も少し幼くなった」
「だから昨日血を吸ったから逆に元に戻ったと?」
「まぁ憶測だかそんなところだろ」
「学校どうするんだよ?今日は休みだからいいけど、月曜日からは?」
「私は血を吸ってない期間が長いから一時的な事だろ。すぐ元に戻るだろ」
「そんな保障あるのか?」
「保障はない!!だがしょうがないだろ?それとも、この見た目は嫌いか?」
カンナは眩しいぐらいの金髪を揺らしながら青い瞳でこっちを見る
室内なのに、まるで外にいるみたいだ
しかしそれより薄着のカンナの胸元が気になる
カンナが少しでも動けばゆさゆさと揺れる
元々は、こんな大きさだった、、、
目のやり場にこまる
「い、いや別に、そうゆう訳じゃ」
「鏡に映るってゆうのは本当に便利だ!!」
困惑している僕だが
カンナは元の姿に戻った事を喜んでるようだ