16話
とりあえず家に帰った僕達は一息ついている
「いやぁ疲れたのう。戦闘は久しぶりだったからな。だいぶ身体が鈍っているようだ」
カンナは僕のベッドにダイブしてはぁーとため息をついている
「疲れてるとこ悪いんだけど、さっきの事説明してくれる?僕には何がなんだか」
「まぁ、そんな難しい話ではない。佐藤 如月は吸血鬼で、その吸血鬼の存在を知っている人間のお前を殺すなり眷属にするなりするつもりだったんだろう」
ベッドの上をゴロゴロと転がりながら言う
「いやだから、それが分かんないんだよ!!もっと人間の僕にも分かるように説明してよ!!」
「兎が狼を見つけたらどうすると思う?」
「そりゃ、逃げるだろ」
「逃げた後は?」
「え?逃げた後?えーと、うーん?」
「仲間がいれば仲間に知らせるだろ」
「まぁ確かに。…。!!あぁそうか」
「そうだ。これで言う兎は人間、狼は吸血鬼。基本的には人間は吸血鬼にとって食料源、天敵の吸血鬼の存在を知った人間はいろんな人に知らせるかもしれない。そうなるとなかなか人間の血を吸いづらい状況になるだろうな」
「でも現代にいる吸血鬼は血を吸わなくても生きていけるんだろ?」
「生きてはいける。しかし私も言ったであろ?人間の血が好物だと。それに1番エネルギー源になるのも人間の血だ」
佐藤 如月が言っていた
"ちゃんと食事をしている私に"
そうゆう事だったのか
佐藤 如月は人間の血を吸って生きているんだ
そして僕の血も吸おうとした
「カンナは佐藤 如月が吸血鬼ってわかってたの?」
「まぁな。初めて会った時手を握られてわかった。体温がなかったからの。おそらく吸血鬼だろうと。佐藤 如月も私が吸血鬼だとその時わかっていたと思うぞ、だからお前を呼び出したんだろうよ」
「じゃあ何で僕が呼び出された時止めなかったんだよ死ぬところだった!!」
「それは悪かった。だかな、佐藤 如月は上手く人間に化けていた。人間としてこちらに関わってきたのか、吸血鬼として関わってきたのか試した。こちらに危害をくわえるようなら早めにお灸をせんといかんしな」
ほんとに、人が死にそうな目に遭ったってゆうのに
「先に言ってくれればよかったのに」
「いやいや、お前が身構えていては尻尾を出さんかもしれんではないか。相手が油断していたから本性がわかったのだ」
「でもカンナが勝てなかったら僕達2人共死んでたかもしれないだろ?かなり危ない賭けじゃん」
「それは大丈夫だ。私は人間と吸血鬼のハーフ。混血が純血より優れるとゆう話はお前なら聞いた事ぐらいあるんじゃないか?」
「確かに。動物でそうゆう話は聞いた事あるけど。カンナは人間と吸血鬼のハーフだから純血の吸血鬼より強いってこと?」
「そうゆう事だ。私がそうそう負ける事はない。さらに‼︎これでも私はハーフの吸血鬼の中でもかなり強いぞ」
「すごい自信だね」
「まぁな。でも事実なんだから仕方なかろ?」
こっちを見てフフンとドヤ顔しなが言う
いや、でも
佐藤 如月はカンナにこうも言っていた
"かなり長い間血を吸ってないんじゃない?"
なんでわかったんだ?




