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神無月の鬼  作者: チビ・モッチ
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0話

僕は特別だ。

できない事なんてない。

なんだってやればすぐできるし、いつも1番だ。

1番になる事は僕にとって簡単な事だった。

勉強も運動も、美しい恋人を作る事も。

欲しいものは何だって手に入った。


そんな特別な僕は、

僕より特別な存在を知る事になる。


その儚くも力強い美しい鬼に

思い知らされる事になる。


もがき苦しみ足掻いても手に入らないものがある事を。


だか、神にも近い"その存在"に

偶然暇潰しの相手に選ばれたのだから

やっぱり僕は特別なのかもしれない。



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