異世界までの経緯なんて価値はねぇ!
箸休めです。コメディ色に全ステータス振った作品になる予定です。
「スキル」それは全てのモノの熟練度を示す指標となるものだ。
スキルには様々なものがあり、様々な効果がある。
そして、あらゆるスキルを極めると、人は神に近づくのだった。
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話をしよう。
あれは今から31時間…いや、1時間40分前だったか…まぁいい。
俺にとっては昨日のような出来事だが…君たちにとっては明日起こるかもしれない出来事だ。
私には中学2年生の頃72通りの名前があったが…確か本名は…まぁ良い。
「そんなスキルで大丈夫か?」
「何を言っておるのじゃお主は」
…ノリの悪い神様だ。
俺はスズキ・タクト。偶然にも神に異世界に飛ばされる宿命を宿された男だ。
神は俺に72のスキルを与えて
なんてことはなく、1つだけスキルを与えてくれるそうだ。
それは…
「それは「熟練速度倍化」じゃ」
「それ俺のセリフ!!」
「まぁ良いじゃろう。わしの出番はここまでじゃからな」
「そっか…って何の話!?」
「お前さんの人生という物語の話じゃ」
目の前にいるのは白い髭のテンプレ古典神様だ。ありきたりなデザインなんとかならなかったのと最初に言ったら怒られた。
「さて、もう自分語りは良いじゃろう。さっさと飛び立て」
俺が自分語りをする理由は1つだ。
その…異世界に行くにはこの下の見えない空にダイブしなくてはいけないそうな。
母さん。俺足がすくんでる。
「もう少し…もう少し…」
「もうさっさと行けよ」
背中に凄い衝撃が走る。後ろを振り返ると神様がヤクザキックをかましていた。
「ジジイィィィィィィィィィ!!!!!」
俺は雄叫びと共に落下した。
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気が付くと俺は森の中にいた。小鳥のさえずりが聞こえ、木漏れ日が俺の顔に降り注ぐ。
そして、何故か。
全裸でいた。
なんで?