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はじまりはじまり

こんにちは、こんばんは、おはようございます皆様。

私は現在、異世界に居ます。


よくある魔法と剣の世界。スキルもあれば、モンスターもいる世界。


そんな世界で、俺は「転生」した。


前世において、大学受験戦争を乗り切り、春からの新生活への期待と解放感に満ち満ちていた3月のある日。

家の近くにある雑木林を抜けた先には・・・


数多の球体が浮かぶ、不思議な空間だった。


「・・・ん?・・・あれ?」


その光景は、自分が知っている田舎道ではない。

だだっぴろい空間に、色とりどりの球体が浮かんでいた。

こんな前衛的な空間が、実家付近の田舎道にあるはずがなかった。


「え?道がない!!??」


軽度の混乱状態を抜けるため、後ろを振り返ると、そこにあるはずの雑木林は姿形も残さず消えていた。

いや、正確には、四方八方まったく見覚えのない場所であった。

その場所には、球体群、オレ・・・構成要素は以上です。


「まてまて!なんだこれ!?」


理解の及ばない状態に、不安が心の大部分を占めようとした。

その時


『ギフトの部屋へようこそ』

「うわぁ!!」


空間全体から発せられたような声が聞こえ、オレはその場に尻もちをついた。

反響しないその声は、無機質な言葉を続けた。


『これから貴方には、別世界の別人として生まれ変わっていただきます』

「はぁ!?」

『つきましては、転生による恩恵(ギフト)をあなたの今世における功罪によって決定させて頂きます』


こちらの混乱をよそに、声は話を先に進めていった。


『現在の貴方に選択できるギフトは〔魔法士〕〔従魔士〕〔戦士〕となっております。

どれになさいますか?』

「いや、どれになさいますかじゃなくて、説明してくれよ!!何がどうなってんだよ?」


オレは、あちこちに顔を向けながら言ったが、言葉が返ってくることは無かった。

そんな自分の前に、PCのウィンドウのようなモノが浮かび上がった。

そこには、〔魔法士〕〔従魔士〕〔戦士〕と書かれたボタンが並んでいた。


「いやいや、何がどうなってこうなったんだ!?」


まったくまとまらない考えをより混乱させる声が聞こえた。


『尚、5分以内に決定されませんと、恩恵の受領拒否とみなし、ギフト無しでの転生となります』

「結局転生はさせられるのかよ!!??」


つい、ツッコミを入れてしまった。

そのせいか、不思議と混乱していた頭が落ち着いてきた。


「聞きたいことは山ほどあるが、まずはこの選択肢について考えよう」


提示された選択肢は〔魔法士〕〔従魔士〕〔戦士〕

気になるのは〔魔法〕〔従魔〕という単語。


「魔法はなんとなくわかるが、従魔?・・・魔を従えるって何だ?」


オレは不思議とその言葉に惹かれていき

気付いたら〔従魔士〕のボタンを押してしまっていた。


『恩恵の選択が為されました、これよりギフトの付与と転生を行います』


声が聞こえた瞬間、オレは意識を失った。

拙くも、細々とやっていきます。

よろしければ読んでいただけますと、ありがたいです。

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