平日
「おはよう、お兄ちゃん」
百花が、フラフラっと歩いてソファーに座った。
「おはよう、ご飯の準備ができてるぞ」
「はぁい」
「お前ちゃんと寝てるのか、何時に寝たんだ」
「1時」
「お前なぁ」
若干呆れながらご飯を準備した。
「だってゲームの情報見るの楽しかったんだもん」
「そうか」
まあ、俺も寝る前に掲示板見てたから百花のことをあまり強く言えないけど。
「それで、今日のご飯は?」
「いつもと変わらないよ」
結局、楽だしな。
「いただきます」
「どうぞ召し上がれ」
このあと、特にどうもなく学校についた。
「おはよう」
「おはよう、巧」
「昨日のは、助かったよ」
「お前は変なところで抜けてるからな」
「まあ、否定はできないかな」
頭の後ろをかいて言っている。
「否定しろよ」
授業が始まるまでダラダラ話して過ごした。
「......では、宿題を忘れないように」
「起立、気をつけ、礼」
「ありがとうございました」
今日の学校が終わった。
「一緒に帰ろう」
巧が話しかけてくる。
「わかった」
それを聞いたら、巧は、
「じゃあね〜」
「またなー」
いろんな人に挨拶をしていく。
「じゃあ帰ろう」
「おう」
「ねえ、今どんなことをやってるの」
「え?言ってなかったけ?」
昨日、巧に電話してるときに聞かれなかったけ?
「いや、昨日も聞いたけど、昨日聞いたことじゃなくてどんなことをしたいとかそういうの」
「ああ、そういうことか」
どんなことをしたいか、か。どうしようかな。そこまで考えていなかったしな。
「やっぱり、スローライフを目指すのは変わらないな」
「まあ、そんなコロコロ変わったら良くないしね」
「まずは、畑を手に入れることかな」
頭に畑を選んでいる自分の姿を想像してみる。
「そうだね、まずは畑を手に入れないとスローライフ的な生活をできないもんね」
「だから、お金を集めないとな」
「たしかに、お金がないとどうしようもないかからね」
「頑張らないとな」
「そうだね」
「じゃあね〜」
「じゃあな」
巧の家についたので別れた。
「また、ゲームの中でね」
多分まだ誰も帰って来ていないと思うけど、
「ただいま」
何も返ってこない。
やっぱり、まだ百花が帰って来ていない。
「ご飯の準備をするか」
今日は、何にしよう。
まあ、魚買ってきて焼き魚にするか。
「書き置きぐらいはいるかな」
魚と他に必要なものを買ってきます。
っとこれでいいかな。
「それじゃあ、いってきます」
それから、お店に行って魚や色々なものを買って帰った。
もう帰ってきてそうだな。
「ただいま」
「おかえり、お兄ちゃん」
「夜ご飯を準備するからな」
「は〜い」
手を洗い、ご飯の準備をする。
「よし、じゃあ焼き鮭を作るか」
焼き鮭なら和食だな。今回は、ほうれん草のおひたしに、きゅうりのたたき、白ごはんに、味噌汁だな。
「できたぞ」
ソファーでスマホをいじっている百花を呼んだ。
「は〜い」
「ご飯の準備を手伝えよ」
ご飯をつぎながら言う。
「うん」
「じゃあ、いただきます」
「いただきます!」
「美味しいか?」
「うん、やっぱり美味しいね」
縦に首をオーバーに振っている。
「よかった」
ちょっと急いで作ったから、ちゃんと焼けているか心配だったんだ。
「お兄ちゃん、一緒になにか一緒に依頼受けよう?」
「俺は良いけど、他の人は?」
百花は、いろんな人とゲームをしていたから、約束しているのではないかって思った。
「大丈夫だよ、今日は自由に遊ぶって言ってるから」
「じゃあ、冒険者ギルドの前に集合で」
すると、百花は席を立って、
「了解!」
びしっと敬礼のポーズをした。
ありがとうございます




