牢屋の中はどんな感じ?
現実の晩御飯といっても、もう少し、このゲームをするけれど。
「じゃあ、晩御飯を食べるか」
「明日本当に入れるの?」
「よし、部屋から出るぞ」
「いや‼︎いや〜」
嫌がるアクイレギアを無理矢理連れて行こうと扉を開けた。すると、
「おやおや、彼女ができないからって妹を犯そうとしてるのかな」
すると、シーダーがいた。
「んな訳あるか」
速攻でツッコミを入れた。それはもうバショウカジキの最高速度に迫る勢いで。
「ちゃんと妹を思いやることができるってことぐらい知ってるよ。ただの童貞ってことも」
「じゃあ言うなよ」
「お兄ちゃん、本当に入れないでね」
「お前もやめろ。今面白半分でやっただろ」
「は〜い」
まあ、今誰も他にいなかったから大丈夫だろうけどもうやめてくれよ。
「じゃあ、ご飯を一緒に食べに行こう。そのために待ってたんだよ」
「そうだな。一緒に食べに行くか」
階段を下り、食堂に入った。
食堂に入ると、こないだよりかなり人が増えていた。
宿屋の店員に案内されて空いている席に座った。
「おお、一気に人が増えたな〜」
「うん、そうだね。そう言えばこないだ攻略板に『釈放だー』って書いてあったよ」
「やっぱり釈放された人が増えたのか」
よく聞こうとすると、『牢屋の中は思ったより圧迫感があった。』だの『そこまでではなかった。』だの牢屋の話や、『話を聴きにきた人が美人だった』『俺はおじさんだったぞ』という聴きにきた人が美人だったことを自慢する。というような一度捕まった人にしかわからないような会話が多いような気がした。
「なんか、牢屋の中が気になってきたよ」
「まあ、こんなにもみんな言ってたら行きたくなる気持ちもわかる。俺も行って見たいからな。でも、もう衛兵の人にお世話になるなよ。行くなら責めて見学ぐらいにしろよ」
「うん、わかってるよ」
くだらない話をしていると、
「お待たせしました」
奥からできたての料理を持ってきた店員がきた。
「じゃあ早く食べようよ〜」
「そうだな、じゃあ
「いただきます」
まあ、だいたい今日の朝と同じようなものだった。
変わったのは卵が焼き魚になったぐらい。
焼き魚は、川魚のようだった。見た目も味もニジマスのようで美味しかった。
「美味しかったね」
「そうだね」
とりあえず、晩御飯を食べ終わった。
この後各自部屋に戻った。
しばらくすると、アクイレギアが部屋にきた。
「ねえ、お兄ちゃん。ゲルのことを友達に話してもいい?テイムの事を気になっていた人がいるの」
食事中に、みどりを仲間にした経緯を話したことの事を言っているんだろう。
「うーん、まあ、いいか。べつに隠してるわけでもないからな」
「ありがとうお兄ちゃん」
「どういたしまして、あ、でも名前は無闇に出すなよ」
「わかった。じゃあ、おやすみお兄ちゃん」
まあ、とりあえずゲームの世界の朝まで寝てようかな。
ありがとうございました。




