シーダー、チート主人公と化す
主人公は、変わりません。
「あいつ大丈夫だろうか」
あんな生き物の羽を持ってしまって。
そういえばシーダーはどうしてるのだろう。
少し気になったので通話してみることにした。
「シーダー何してる?」
「シーダー、モンスターを狩ってる」
「なんのモンスターを狩ってるんだ」
「ゲルみたいなのを狩ってるよ〜」
「どれぐらい狩ったんだ?」
「数えてないし数えれないぐらい狩ったよ」
「ていうか、どこにいる」
「君の後ろに......パンッ‼︎」
パンッの声で耳元で手を叩いた音が聞こえた。
「うわ‼︎びっくりした」
「それで何かあるの?」
「あ、あぁスキル、どんなの取ってるか気になって聞こうと思ったんだ」
話してると、数えれないほど狩れる奴のステータスを参考にしたくなったし、どんなものがドロップしたのか気になった。
「ええでもステータス教えるのはあんまりよくないと思うんだけど」
「だよなぁ」
「でも、敵対することはないだろうし教えてくれたら教えてあげるよ」
「ありがとう」
まず、俺のステータスを教えて、帰ろうとしたから捕まえて、ステータスを見せてもらった。
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『シーダー』 『ヒューマン』
skill 13
active 『短期決戦Level.1』『防御魔法Level.1』『身体部分強化Level.1』『格闘技Level1』『歩行術Level1』『棒術Level1』『投擲Level1』『不意打ちLevel1』残り2枠
passive 『運気増加Level.1』 『魔法適性増加Level.1』『力加減Level.2』『危機感知Level1』『酸耐性Level1』残り10枠
控え なし
original 『器用貧乏Level2』『スキル習得緩和Level3』
称号 等しい割り振り originalスキル『器用貧乏』を習得
初の称号獲得者 originalスキル『スキル習得緩和』
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「おいちょっと待て。なんだこのステータスは」
なんでもう称号を2つ獲得してるんだよ。
「てへペロ?」
「おい誤魔化すな。どうしてそんなステータスなんだ」
「誤魔化すなって言われても、ネタで組んだらこうなったし」
「お前はライトノベルの主人公か」
「少しは考えたよ。ちゃんとしたのでいこうかなぁって。でも、ゲームだしふざけないとって思ったんだ」
「まあいいや。originalスキルってどんなスキルなんだ」
珍しいものってどんなものか知りたくなる好奇心を働かせて聞いてみた。
「えーこれこそ人に教えちゃいけないやつでしょ」
「そうだよなぁ。originalスキルって自分の手札みたいなものだもんな」
「ヒントぐらいは教えてあげるよ。効果はそのまんまだよ」
「それって答えだろ」
ヒントぐらいちゃんと与えれないのか。
「でもいいことばかりじゃないよ。普通のスキルのLevelは昨日からずっとモンスターを狩ってても上がらないし、よくわからないスキルも手に入るし」
「それでも欲しいスキルは手に入るだろ」
「Levelは上がらないけどね」
originalスキルを持ってても悪いことがあるんだな。
そんなことを考えていると草むらからゲルが出てきた。
「じゃあ戦いを見ててよ」
シーダーは立ち上がり森の方へ走っていった。
「おい逃げるな」
すると、シーダーが戻ってきて何かを投げた。
それは弧を描きながらゲルに当たった。
ゲルはその攻撃をされた方に勢いよく向かった。
「とりゃ〜‼︎」
シーダーが叫びながら、ゲルが出てきたのとは違う背の高い草むらから攻撃した。
「こうやって倒してるんだ」
「へえ、今のゲルのドロップは何だった?」
気になったので聞いてみると、よく聞いてくれましたという顔をして背中に隠していた手を出した。
「じゃ〜ん」
「ジュースじゃないか‼︎」
「もう持ってたのか。残念」
すごく残念そうな顔をしながら飲み始めた。
「なんだ?初めてのジュースのドロップなのか?」
「だってどれだけゲル倒しても本ばっかり落ちるよ」
ジュースを飲むのをやめてそう呟いた。
「使ったのかスキルの書?」
「いや、怪しいから使ってないよ」
「いや、序盤にそんな呪われるようなものあるかよ」
「じゃあ使ってみるよ」
腰にある最初からある装備の袋から本を10冊以上出した。
「とりあえず一冊ずつ出せよ」
「そうだね」
どの本より厚いものを選んで他を片付けた。
「どんなスキルが手に入るかな〜」
シーダーがばさっとスキルの書を開いた。
「どうだった?なんのスキルを覚えた?」
「『水精製』スキルだったよ」
「へえ、ゲルってそんなものも落とすのか」
案外ゲルは色々なものを落とすんだな。
「僕はゲルだけしか会ったことないけど他にどんなモンスターがいるのかな?」
「俺は、ゲルと後恐ろしい虫のモンスターしか会ってないな。ちなみに俺の知る限りそのモンスターは2人に被害を出してる」
「そのモンスターって現実の世界で一番何に似てる?」
「それはな、ご「うわ‼︎何か来た‼︎」それがそのモンスターだよ」
素早い動きであのモンスターが迫って来て、その姿を見たシーダーは気絶しそうになった。
そのあとそのモンスターは、アイオライトが風魔法で倒しました。




