表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/59

スキルって何?

「夕食を食べに来ました」


「はい。では、鍵を見せてください」


ポケットの中から鍵を出した。


「はい。お好きな席に座って食べたいものを選んでください」


カウンター席の一番端に座って、お昼に肉を食べたから軽めのパンとスープのセットを選んだ。それにお金がないしね。


「おまたせしました」


店員さんの持ってきたものは、茶色のような色を帯びたパンとオレンジ色のスープだった。


「いただきます」


茶色がかったパンは少し硬く噛み切るのを苦労した。オレンジ色のスープは人参のスープで、味は少し薄い感じがした。


「スープにつけて食べるのかな?」


スープにつけて食べると、パンは少し柔らかくなって食べやすくなった。


「よし、食べた。ごちそうさまでした。あのお皿はどうすればいいですか?」


「お皿はそのままでいいですよ」


とりあえず、眠たくなるまで借りた本を読んでおこうかな。

そんなことを考えながら部屋に戻った。


「じゃあどの本から読もうかな?」


テーブルの上には『スキルの習得方法』、『初心者のスキル習得』、『スキル大百科』と名前が書いてある本が置いてある。


「大百科はわからないことがあったら調べるものとして、初心者の方を読もうか」


『スキルの習得方法』の方が難しそうと思ったし、『初心者のスキル習得』の方が薄かったから。


「よし読むか。なになに、はじめに......


『スキルは神が生まれる時に授けて下さり、神が私たちの努力を認めたとき貰えるものです。その努力の量は人によって変わるけれど、諦めずに努力をすれば必ず認めてもらえます。

しかし、国の決まりによってスキルを持っていてその関連のギルドに登録しないとできないもの(建築、錬金術など。詳しいことは、国の決まりが知ることができるところで調べてください)もあり、そのスキルを後天的に習得できない場合があります。

その場合はほとんどの国はある程度のレベルのスキルLevelの人がいる場合指導をしているということになるため弟子入りして覚えることが一般的です。この場合ギルドで指導会を開催している時もあるためそのようなスキルを覚えたいなら、確認するといいです。また、お金が多くあるならスキルの書を買って覚えるといいですよ。スキルの書はダンジョンの中の宝箱に入っていたり、モンスターが落としたりすることもあります。でも、買った方がどのスキルが手に入るかわかっていいです。

これ以上は初心者には難しいのでやめますが、スキルの習得方法は多くの方法があり、ここにはない方法もあるかもしれません。そのことを頭の片隅に入れてお読みください ......』


集中して読んでいると読み終わった時にはもう月が窓から見えていた。


「全部読めたな。スキルの習得には異界人はスキルポイントが必要なのか。それにスキルの書なんてあるのか。じゃあ、建築のスキルの書を買うためにモンスターを倒すか。ついでにモンスターがスキルの書を落とすこともあるってあったから落とすかやってみようかな?」


もう今日は寝て、あと一冊は明日読もう。というか今更だがゲームの世界で寝れるんだよね?それと起きたら死んでるとかないよね?


そんなことを考えていると急に睡魔が襲ってきて眠っていた。





「んん〜眩しいな。あ、カーテン閉め忘れてた。まあいいや」


すると、扉を叩く音と一緒に


「おはようございます‼︎朝食食べますか?」


という声が聞こえた。


「お願いします。いつぐらいに行けばいいですか?」


「いつでもいいですが、出来ていなかったら待ってください」


「はい。わかりました」


朝食も貰えるみたいで、食べるか聞きに来たみたいだ。


「今日はモンスターを倒しに行こうかな。じゃあ昼食はどこかで買って食べよう」


階段を下りるとふっと食堂からお腹が空きそうな美味しそうな匂いがした。


「あと少しで出来そうです。席に座って待っていてください」


「わかりました」


しばらくすると、スクランブルエッグのようなものと昨日よりちょっと薄い茶色のパン、それとオニオンスープのようなスープを運んで来てくれた。


「どうぞ」


「いただきます」


パンは、昨日よりほんの少し柔らかくてスクランブルエッグとあっていた。オニオンスープは玉ねぎの味を生かしてようなものになっていた。


「ごちそうさまでした」


「ありがとうございます。今日も泊まりますか?」


「泊まります。じゃあお金は今渡しましょうか?」


そういえば昨日の分を払ってなかった気がする。


「いえ、うちは泊まって一泊した後払ってもらっているんです」


「じゃあ昨日の分を今払っていいですか?」


そう俺が言うと、「はい、300reney(リニー(この世界の人間の国の金の単位)です」と宿屋の一泊の料金を言って俺の前に立った。


「はい、どうぞ。今日の分も予約お願いします」


「同じ部屋でいいですね?」


「はい、じゃあ行ってきます」


俺がそういうと、


「いってらっしゃい」


と、返してくれた。


よし、モンスターにやられないように頑張ろう‼︎

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ