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ちょっとピンチ?

色々な店を見ながら図書館に着いた


「ほとんどの店は看板を見ただけでわかるな」


そんな独り言を言いながら歩いて行くと


「すごい大きいなぁ」


目の前には巨大な建物がある。この建物はこの町で一番大きな建物みたいだ。


「よし‼︎」


古そうな木の扉を開けると、多くの本が並んでいる。現実では見たことのない光景が目に映り込んで来た。


「すごい量の本だ。管理とかも大変そうだ」


さらにこの本の中には如何にも魔道書のような本が何冊もあり、一般の人にはとても管理できなさそうなものも多い。


この世界のルールの書かれてある本を探していると、


「何かお困りですか?」


「はい、この世界のルールの書かれてある本を探していて。どの本も難しそうなので簡単にまとめてある本がないかなと」


「この世界のルールですか?法律みたいなもののことですか」


「はい。建築の決まりが気になったので」


それを聞くと司書さんは本棚の方へ行き、何冊か選んで持ってきた。


「これらの本がわかりやすいと思います」


「ありがとうございます」


司書さんが持ってきた本はとてもわかりやすく書いてあり、だいたい決まりを理解することができた。


「建築スキルが必要なのか。なんとなく予想してたけど細かいな〜」


だれかそんなスキル持ってる人に頼むか。それか自分で取るか。持ってる人に会うのは難しいかなぁ。建築ってスローライフに入るかな?


ちょっと厚い本を軽く見ると、


「建築は、建築スキルを持っていないと出来ません」


建築ってスキルがないと出来ないのか。資格みたいなものなのかな。


色々なことが頭をよぎった。が、


「よし‼︎自分で取ろう‼︎」


結局自分で取ることにした。


「スキルの取り方はどうかな〜えーと新しくスキルを習得するには、ある程度経験することで習得可能スキルに表示されるってあれ?」


家を建てるために建築スキルが必要で、建築スキルを取るために建築の経験が必要で、建築は国の決まりで建築スキルを持ってる人しかダメで、あれちょっと詰んでないかな?


「ちょっと本で調べてみよう」


また、司書さんに頼んでスキルの取り方についての本を持ってきてもらった。


「あの、本って借りれますかね?」


「汚さないで明日返せるのなら。この紙をステータスを開くように使って契約してもらえば借りれます」


使ってみると紙に指で名前を書いてくださいと表示された。


「よしっと。これでだいたいやることは終わったかな?あ、宿を取るの忘れてた」


図書館から出て近くの宿屋に、急いで行った。


「部屋空いてますか?」


受付のような場所に立っている子に尋ねた。


「はい。たくさん空いてますよ。どこがいいですか?」


「えったくさん空いてる?」


「はいたくさん空いてます」


「じゃあ二階のどこかで」


「ここの部屋でいいですか?」


「はい」


「7時から夕食を食べますから、7時までに部屋の鍵を持って一階の食堂に来てくださいね」


「ありがとうございます」


階段を上がってすぐの場所の取った部屋に入り考えた。なんであんなに部屋が空いてるのかを。


「あ、そうか、もしかしてギルド登録してないと町に入れないのかも」


自由度の高すぎるゲームも怖いな。


「まあ、あいつらぐらいは確かめてやろうか」


多分大丈夫だろうが。


「アクイレギア聞こえるか?」


「お兄ちゃん?聞こえるよ?どうしたの?」


「ギルド登録はしたか?」


「したけど?どうしたの?」


大丈夫そうだ。よかった。


「宿屋の部屋がおかしいぐらい空いてるから、もしかしたらギルド登録しないと町に入れないんじゃないかなって思ったから」


「お兄ちゃんそれって本当?」


「町に入れるかどうかは知らないが、宿屋の部屋がたくさん空いてるのは本当だ。それで何か知ってないかなって思って連絡したんだ」


「わかった私の友達に聞いてみる。あとで何かわかったら連絡するね」


「よろしく」


アクイレギアはすぐに通話をやめた。


「よし今は何時かな?」


ステータス画面に表示されている時間を見ると午後6時50分を表示していた。


「夕食を食べてこよう」


俺は食堂で夕食を食べるために、階段を降りた。

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