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だらちーとと残念異世界  作者: ちょもらん
ガルド領・教会編
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6日目 深夜の悪役

「こんばんはー、開けてください!」


「夜中に何のようだ!」


「この家は十二人じゃ」


「了解。ちょっとお邪魔しますよー」


 とまぁ、明らかに悪人行脚をしていた。同行している村長は「村人が罪の意識に苛まれないための方法ですね」と、何故かセルフ鈍感ちゃんがかかっている。チョロインの男性版はなんというのだろう? チョーロー? 長と老いているのは合っているので間違いとは言えないのか? とりあえず変なのでホラ村に帰ってからチェックしよう。

 最初は端から家を訪問していたが寝ている子どもが出てこないので中に押し入る形になり、メヌールが教会から名簿を持ってきたり。本村に災いが来ないためにしていることなのに、どうも逆の行為をしている気がしてならない。たまに「子どもたちだけは助けてください」とか言われるのもへこむ。


「時間制限があるのを忘れるでないぞ。そんなに落ち込むなら声をかけられる前に見つけたら即ドンカチャで行け」


 リアクションはなくとも悪化している気がする。メヌールと村長に人員確認を任せてハイペースでゾンビの痕跡を消していくのだった。



 鈍感ちゃんをかけていてわかったことだが、かなり多くの人がゾンビの噂をしている。それも何故か二通り。一つはホラ村の件だが、それより目立ついたずらがあった。

 本村では昔話があり、悪い子は夜中に国境山脈から亡者がやってきて拐われてしまいその家の前には黒い道ができる、という。その話になぞらえていじめっこの家にゾンビ痕を偽装した者がでたらしい。子ども同士のことだとか、今は不謹慎だとか、今日一日で一気にホットワードになった。


「つまりなんじゃ?」


「いたずらした子どもだか大人だかは今朝仕掛けたわけですよね? 偶然であると考えるよりかは今回の件で思い付いたと考える方が自然でしょう。つまり我々のローラー作戦は一日遅かったってことですよ」


 一通り消去しながら誰にどちらを聞いたかも辿っていく。顔はわからないが名前はわかるので信徒名簿と照らし合わせる。信徒は才能などと照らし合わせて教会主導、つまりメヌールが名付けを行っていた。そのお陰で大体の村人は流れが見える。問題は信徒から外れた者だ。


「信徒以外で噂の輪に入っているのは七名三家族ですね」


「名前からしてドワーフと狼系獣人、そしてヒューマンだの。ヒューマンは行商でたまに出入りしている者じゃ。先の二つは狩猟移動民じゃろうな」


 宗教関係で名付けをするのは珍しくないので移動民でも大体血筋が見える。ローラー中に狼系獣人は見つけれたがドワーフだけは見つからない。


「これは村の外に話を持っていかれたのでは?」


「足取りとして有力なのはアイマ村かの。君と同じで雪が降る前に南下というパターンじゃ。次に考えられるのは東のツガル港かの。北国だというのに温かい風と海のお陰で雪深くはならない。

 どちらにせよ噂の発生から考えて一日以内の距離じゃ。探しに行くぞ」


 こうして本村と村を出た人を追いかけて、一晩中悪人行脚は続いて行く。村の外までカバー範囲になってしまったため、ベッチーノを迎えにいけたのは昼になってからだった。約束していた部隊長との顔合わせはずれ込み、先に伝令を追いかけてまた転位をする。今回鈍感ちゃんと転位は合わせて千回近い魔法行使になった。


「流石化け物魔力じゃ。引っ越しも安心だの」


「こんなに沢山の魔法を見られるなんて貴重な体験でした」


「ハラーコ様、息子にやる気をつけてくださいませんか」


 私の周り、爺率が高いことに今さら気がついた。潤いが欲しい。


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