1/246
多分、天の声
物語というものは何かしらの悪や都合の悪い何かに対して希望が戦う物が多い。
武力であったり経済的な力であったり、とりあえずは戦い続けて、時には辛勝したり、圧力を感じながら勝利するなり敗北するなりして主人公を周囲を読み手を一喜一憂させる様が大事なのである。
戦いのない人生などないのだ。人格あるものが時を過ごせばそれは戦いであり、物語である。
地球によく似た、それでも読み手書き手が知る現実では知らない大地に一人の主人公が投入される。
ここによくある「異世界」・「チート」・「現代人知識」が付加された。
まもなく主人公は目覚める。
ただ書き手からひとつの制限も付与させてもらう。
主人公、君は定住できない運命である。
家を持とうが国を持とうが定住できない。家族を持とうが恋人や友人が止めようが定住できない。現地時間100日、これが主人公が村落単位で1ヶ所に留まれる最大滞在時間である。
まもなく主人公が目覚める。