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僕の忘れていたもの

作者: 月愛

「チリーン」ベルの音が聞こえた。この音がなんなのかがわからない。あと少しで思い出しそうなところで目を覚ます。僕はとても大切なことを忘れている気がする。

僕は小説家だ。自分で言うのもなんだが多くのヒットセラーを出している。最近はそのプレッシャーからか息ずまることが多くスランプに陥ってしまっている。気分転換に外に出てみることにした。街は賑わっていた。今日はちょうどクリスマスだ。街をあるいているとパン屋があった。匂いにつられるようにそのお店に入って行った。中にはパンを食べるところがあった。最近スランプに陥り、まともな食事をしていなかった。僕はパンの匂いでお腹が減っていることにきづいた。あんぱんとメロンパンを買った。椅子に座りひとくち食べた瞬間涙が溢れた。暖かさと懐かしさがいっきに僕の頭を遡る。「あぁ、僕はなんで今まで気がつかなかったんだろう。こんな当たり前なことに。」

「チリーン」ベルの音が聞こえた。この音は僕の父のお店のドアがあく音だ。父は言っていた、「食べてくれる人が笑顔になれるパンを作りたい」と。最近は書こう書こうとして小説を書くことが嫌いになりかけていた。書いている時も読んでくれる人のことを考えていなかった。こんな風に当たり前の幸せについて考えている暇がなかった。これからはそのことを考えよいものを書きたいと思った。

これがベルがくれた贈り物である。

このお話を通して当たり前の大切なことに気づいてくれたらいいです。みなさんにも贈り物がありますように。

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