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私と見えない力

「緊張したぁ....」



やっと学校が終わった。

初めての転校だから緊張しすぎてガチガチだったかな?

でもいい人が多そうでよかった。

初日から楽しかったしね!


でもあの隣に座っていた黒崎(?)君とはあまり仲良くできなかったな。

明日から話しかけよう!

仲良くできるよね?



今はちょうど帰り道。

家までは複雑な道を通って大体20分くらい歩いたところ。

でも複雑な道だから朝も家を1時間前に出たのに、迷ってしまって学校に着いたのはギリギリだった。



「やばい、迷っちゃった....」



ここはどこ?

え?見たことないところに来ちゃった。

どうしよう。

どっちに行けばいいんだろう?

だから初めての道は嫌なんだよ。

私方向音痴だし。


あ、あそこに人がいる。

道聞いてみようかな。



「あ、あれ......?」



え?あの人って確か隣に座ってた黒崎君だよね?

なんでここに?

あぁ、こっちが帰り道なんだ。

でもなんであの黒い服の男の人といるのかな?

知り合いかな?


そんなことを考えながら私は今電柱に隠れて盗み見している。

今の私の気持ち分かるよね?

なんか隠れちゃうよね?



頑張って電柱に隠れながら2人の会話を聞き取ろうとする。



「...........力.......あるわけ.....」


「..........扱えない......」


「........使命?..........」



所々しか聞こえない。

何の話だろ?

力、あるわけ?

扱えない?

使命?


あぁ!そうか!

きっと黒崎君はあの黒い男の人に力仕事を頼まれてるんだ!

そっかそっかぁ。


じゃあお仕事の話みたいだし、邪魔しちゃいけないよね。

違う人探して道聞こうかな。

頑張ってね、黒崎君。


振り返って来た道を戻ろうとしたとき黒い男の声がはっきり聞こえた。



「悪いな、息子よ。」



そう聴こえた。

だけど、私は振り返ることをせずそのまま行ってしまった。



そして私は道の途中であったお婆さんと言葉の格闘をしながらなんとか家までの道のりを教えてもらって帰っている。

迷ってしまってだいぶ暗くなってしまった。



「確かここを右に曲がって次は左っと。」


次こそは間違えずに帰るぞ!

そう心に決心したとき。

ふいに後ろから声がした。



「白井夢香さんだね?」


「え?」



私は驚いて後ろを振り返る。

まさか変質者?

なんで名前知ってるの?

え?え?どうして?

ってよく見たらさっき黒崎君と話してた黒い服の男の人だ。

あれ?黒崎のお父さんだっけ?



「さっき私と黒崎爽人君との会話を聞いていたね?」


「は、はい。すいません。別に聞くつもりじゃ....」


「いや、いいんだよ。聞いていたならこちらとしても話が早いからね。」


「話が早いとは?え?ってことは私も黒崎君の力仕事手伝うんですか?」


「は?君は何を言ってるんだい?」


「え?さっき黒崎君に力仕事を頼んでいたんんじゃ.....?」


「はぁ。どうやら君は勘違いしているようだ。いや、力仕事とは正しいかもしれないな。君が手伝うというのも。」



あれ?私勘違いしてる?

私早とちりで勝手に考えちゃう事が多くてよく怒られるんだよなぁ。



「あ、やっぱり手伝うんですね。何をするんですか?その、私あんまり力ないので重いものとかは無理なんですけど....」


「どうやら君にはしっかりと話した方がよさそうだな。」


「.....?」



はぁ......、と溜め息をつかれてしまった。

あれ?またやっちゃった?



「さっき私は黒崎爽人君に『特別な力』を与えてきた。そしてこれから君にも「特別な力」を与える。」


「特別な?」


「そうだ。君に与える力は『見えない力』だ。」


「見えない......力.....」


「そうだ。具体的には遠くの物を操ったり見えない壁を張ったりできる力だ。」


「それってマジシャンじゃないですか!うわ、私マジシャンになれちゃうのかな!?」


「まぁ、そうだな。そのようなものだ。」



すごい力だ!どうしよう?

有名人になっちゃうかもね!?どうしよ!



「黒崎君も同じ力を?」


「いや、彼はまた違う力だ。」


「そうなんだぁ。そんな力でどんな仕事をすればいいんですか?」


「いきなりこんな不可思議な話をしているのに、やけに冷静だな。」


「いや、実際あんまりわかってないですよ?多分半分以上わかってない。」



私がマジシャンになれるって事しか....



「そ、そうか。まぁ、私の話をよく聞いて後で思い出してくれればよくわかるだろう。」


「うん、わかった!」


「それで君達にやってもらう仕事とは『力を守ること』だ。」


「守るって?何から?宇宙人?」



宇宙人とか怖いなぁ。

友達には......無理だよね。

言葉通じないもんね。

日本語は無理だよね。

英語なら大丈夫かな?

英語しゃべれないけど。

あいあむどっぐまん!だめかなぁ?



「いや、力を狙うものたちだ。その『特別な力』を狙ってやってくるものたちがいる。そのものたちから力を守るのが君達の仕事だ。」


「え?取られるの?ぐわぁーって襲われたりするの?」


「そうだ。恐らくそのものたちも何かの力を持っているはずだ。君達とは違う『特別な力』をな。」


「じゃあその力を狙う人達を私と黒崎君のマジシャンパワーでやっつければいいの?」


「簡単に言えばそうだ。」


「ふぅーん。なんかゲームみたいで楽しそうだね。」


「そんな簡単な話ではないぞ?」


「いや、よくわかんないからさ?」



私のミラクルパワーかぁ。どかーんってなるのかな?



「そうか。まぁいい。それでは君に力を与えるぞ。左手をこちらに出してくれ。」


「ん。」


「それでは力を与える。ふっ.....よし。」


「あ、なんか手首についた。」



左の手首になんかかっこいいタトゥーみたいのが急に浮かんできた。



「そう。それが力を持つものの目印だ。」


「へー。なんかタトゥーみたいでかっこいいね!あ、学校の先生に怒られるよ!あの学校こういうの大丈夫なのかな?」



私の言葉を聞いて黒い男の人が呆れている。私普通に思った事を言っただけなのにな。



「のんきだな。」


「まぁね!じゃあ早速力ってゆうのを使ってみよっと!えい!............あれ?」



手からなにも出ないし周りが変わった様子もない。



「力はいつでも使えるわけではない。君が必要とするときだけ使える。」


「え?そうなの?家で遠くにリモコンとかを取ろうかなって考えてたのに。」


「君はそんなことに使おうとしていたのか.....」



ちえっ。楽できると思ったのになぁ。



「あはは.......私が必要とするときっていつなの?」


「それは今は教えられない。しかし君が必要とするときが必ずくるはずだ。」



必要とするとき?んー、私はいつでも必要な力なんだけどなぁ。まぁ、いっか!



「そっか。りょーかいであります。」


「うむ。それでは私はこれで失礼する。」



黒い男の人が振り返ろうとした。

そのとき私はちょっとした疑問をぶつけてみようとした。



「あ、あの。最後に聞いてもいいですか?」


「なんだ?分からないことがあったか?」



黒崎君とこの黒い男の人の会話で最後にチラッと聞こえた一言が気になっていた。



「あ、いえ。大体分からないんですけど。じゃなくて!あの!黒崎君のお父さんなんですか?」


「........そうか。あの時聞いていたのか。」


「す、すいません!」


「いや、いい。私は黒崎爽人君の父だ。恐らく彼は覚えていないがな.....。もういいか?私には時間がないからな。君と長話し過ぎたようだ。」



黒崎君のお父さんは腕時計を見て急ぐように立ち去ろうとした。



「は、はい!すいません。」


「では健闘を祈っている。」


「..........頑張ります。」



なんだか急に嫌な予感がした。なんか危ないような感じが。

でも私の事だからきっとまた早とちりだよね!

そう思い込んで私は上機嫌で家に帰った。

また道に迷って家に着いたら泣いていたが.......


だって真っ暗だったんだもん。



明日黒崎君と話す話題ができてよかったなぁ。



「ねぇ!私昨日黒崎君のお父さんからなんかミラクルパワーもらったんだよ!すごいでしょ?」



なんて言ったらきっと黒崎君驚くだろうなぁ。

そこからきっと仲良くなれるよね!


明日は金曜日かぁ.....

明日も元気に楽しく過ごせますように!











はい!毎度ありがとうございます!

ちゃです!

黒い王子と白い姫もやっと3話です!

とは言ってもまだまだなんですが....



今回はヒロイン視点で書いてみました。

これからは主人公とヒロインの2つの視点で書いていきます!



黒い服の男が黒崎の父親だと前回の話を更新したその日に読者の人にバレましたorz


やはりまだまだですねww



もっと上手くなりたいものですw


たくさんのアドバイスや感想をくださったみなさんありがとうございました!

いきなりアドバイスを反映させるとおかしくなるので次の作品に反映させていきたいと思います!



ということでここまで読んでくださったみなさんありがとうございました!

これからもなるべく早く面白く書いていきますのでどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m



毎度言っていますがアドバイスやコメント、感想を言って頂けると禿げるほど喜びます!


それでは読んでくださったみなさんありがとうございました!

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