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黒い男と特別な力


今は放課後...


やっと学校が終わった。

隣に座っていた転校生とは最初の挨拶以外話さなかった。

まぁ、別に話したいわけじゃないしな。

転校してきたばかりなので教科書をもっていなかったがクラスの連中に見せてもらっていたので困るような事もなく、あの様子だと友達もすぐに出来そうだし無事に過ごせるだろう。



「さぁ帰ろう....」


いつもの坂道を下っていく。

家までは歩いて大体30分くらいかかる。

いつも家までは独りだ。

学校でも大体独りだが、友達がいないわけではないぞ。

まぁ、友達と呼べる奴は正直いないが....

馴れ合うのが苦手なんだよな。



ふとあの転校生のことを思い出した。

(あいつどっかで見たことある気がするんだよな。)

どこかな?んー。思い出せん。


「あ....」


そうか!夢だ。

今日の朝の夢に出てきたんだ。

でもなんであいつと出会う前に夢にあいつが?

まさか予知夢とか?

くだらん。そんな力は俺にはないしな。



そんな事を考えながら歩いていたらやたらでかい黒い服の男が目の前に立っていた。

とりあえずこっちを見てるみたいなので俺も立ち止まった。


(なんだこいつ...)

やたらでかい。190cmはあるな。

夏が近づいてきたこの季節に暑そうな黒いコートを着て黒いハットを目深に被っている。

(なんでこっちをずっと見てるんだ?)

心当たりはない。


「えっと...」


「黒崎爽人君、君は力がほしいとは思わないかい?」


「え?」


急になんだ、こいつ。

どうすればいいんだ。


「力?」


「そうだ。人を傷つけることも守ることもできる特別な力だ。」


「そんなものあるわけ....」


「もし本当にそんな力が存在したら?」



力?

特別な力?

なに言ってるんだ。馬鹿なのか、こいつ。



「私は君にその力を与えることができる。欲しくはないかね?」


「そんな事急に言われても...」


「まぁ、そうだな。回りくどい言い方は止めよう。君にはこの特別な力を扱える素質があるようだ。むしろ君にしか扱えない。この力を私は君に与えなければならない。」


「与えなければならない?それに素質ってなんだよ。俺は別になんも持ってないぞ?」


「そう、君自身はそう感じるかもしれないがあるのだよ。君には素質が。」


「わかった。俺にその力とやらを扱う素質があるとしよう。それで?与えなければならないとはなんだ?」


「この力を君に与えること。それが私の使命だからだ。」


「使命?意味がわからねぇよ。それにあんたは誰だ?」


当たり前だ。急に現れて"力あげますよ"なんて言われて、"はい"なんて言えるわけないだろう。



「質問が多いな。私が誰かはいずれわかる。時間がない。悪いが無理矢理でもこの力をもらってもらうぞ。」


「ちょ、ちょっと待てよ。全然わかんねぇよ!」


「今はわからなくていい。いずれわかるはずだ。では力を与えるぞ。」


「ま、待てっ....」



急に近づいてきて腹を殴られた。

どっ、という音が耳に届く。

景色がぼやけていく。

やばい、気を失う....


「い...み..........わ...かん...」


声が出ない。


「悪.....な...............子...........よ」


何か言ってるが聞こえない。

だんだん見えるものが黒くなっていく。


そして俺は気を失った.....




気がつくと俺は自分の部屋のベットにいた。

ふと部屋の時計を見た。


(4時か....)


体を起こす。


「ぐっ....」


殴られた腹が痛む。

痛いってことは夢じゃないよな。


あいつは一体。

俺はいつの間にベットに。

そういえば力!


自分の身体を見たり触ったりする。

殴られた腹が痛む以外変わった点はない。


ん?手首のの所になにか紋章?みたいなものがある。

これは?これはあいつがつけたものか?

触ったりしてみるが特に何もない。

考えてもわからない。



まぁ、まず飯を食おう。

腹が減った。

考えるのはそれからだ。



リビングへ向かう。

母さんがリビングのソファーで寝ている。

俺の家には俺と母さんしかいない。

父さんは俺が幼い頃事故で亡くなったと母さんが言っていた。

俺は父さんの顔も見たことがない。

生前写真を撮ったことがないと母さんが話していたな。

だから父さんが亡くなってからずっと母さんが働いて俺を育ててくれている。


夜遅く仕事から帰ってきた母さんは疲れてソファーで寝てしまったのだろう。

俺は部屋から毛布を持ってきて母さんにかけた。



さて、朝飯を作るか。

俺は母さんが仕事で疲れて朝まで寝ているので2人分の朝飯と自分の弁当は俺が作っている。

作らせるわけにもいかないしな。

晩飯はなるべく母さんが作るが仕事で遅いときは俺が作るというのがいつもの流れだ。


朝は水が冷たいな。

俺は馴れた手つきで朝食を作っていく。



うん。俺もだいぶ料理が上手くなったな。

自分で感心してしまうほどである。


母さんは俺が学校に行ってから起きるので静かに学校に行く準備をする。

カレンダーを見た。

今日は金曜日か。今日行ったら休みだな。


(さぁ、早く準備しよう。)




俺はその時まだわからなかった。

これから学校で起きる俺の人生を狂わせるような事が起きるとは....




「ふーん。あいつが力の持ち主なんだぁ。面白くなりそうだなぁ。」





はい!ちゃであります(o゜▽゜)ゝ


「黒い王子と白い姫」を読んでいただきありがとうございました!



んで、今回は力を与えられたということですね。力の内容は次回だそうかと思っています。


基本的に主人公の黒崎目線で話を書いていますがヒロインの白井目線での物語も書いていこうと思っています。


Twitterにてアドバイスをくださったキリさんありがとうです!!

まだ小説は初心者中の初心者なのでアドバイスとかはとっても助かります!

これからも色んな人に読んでもらってアドバイスを頂いて上手くなれたらなぁなんて考えています。



アドバイスをもらって色々と工夫してみたため1話との差が目立つと思いますがご了承ください。

はい、謝りますm(__)m



ではではこれからも読んでいただけると嬉しいです!アドバイスなどを頂けたら舞い上がって喜びます!



それでは。

今回は読んで頂きありがとうございましたぁ!


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