母の期待
俺は成田 将。反省している。俺はオーケストラのことばかり考えていたため、家の手伝いを全くできていなかった。もうすぐ母の誕生日。俺は何がほしいかわからなかったので、その日の夕食を作ることにした。近くのスーパーマーケット行って材料を買おうとしたとき、母から電話がきた。
「将、私の誕生日の日はお寿司を食べに行こうね。」
母から連絡をもらって急いで何を買おうか考えたが、結局決まらなかったので俺は何も買わず家に帰った。
いよいよその日がやってきた。俺たちが行った寿司屋は近くにある回転寿司である。俺は久しぶりに母と学校についての会話をした。
「最近上手くいってる?」
俺は話した。
「団としては少しずつ上手くなっているよ。だけど今度の演奏会は成功するかはわからないね。」
母は続けて言った。
「演奏会の日は予定開けているから。楽しみにしているよ!」
そう言って母はマグロを口に入れた。母は寿司が大好きで、自分でも魚をさばけるように練習していたのだ。家事は何もできない俺とは異なり、何でもできる母は羨ましかった。そしてそんな母が大好きだ。俺は母の期待には答えたかった。だが、もう演奏会まで1か月を切っているから、暢気なことは言ってられない。今は自分にできることに集中すると決めていたのだ。プレゼントはあげられなかったが、楽しく話ができて良かった。
今年は本番前に合宿が予定されていた。部員は基本的に絶対参加だったので、この日に初めて部員全員に会うことになる。合宿には先生も同行する。
合宿前日、俺は準備をしている。明日から2日間母が1人になる。俺のために母は一生懸命働いている。俺も何か手伝ってあげたかった。
合宿当日、天気は快晴。俺たちは合宿場所までバスで行くこととなったのだった。場所は群馬県。避暑地で俺たちは最後の追い込みをするのであった。




