表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Orchestra!!  作者: 小谷 冷
大学生編① ~オーケストラ建て直し~
8/11

これならいける!

 俺は成田 将。今、非常にピンチである。オーケストラの方に集中していたあまり、テスト勉強を疎かにしてしまったのだ。単位を落とすと留年する可能性がある。俺は水野さんに理由を言ってしばらくサークルを休んだ。家に帰って勉強するも集中できない。やっぱりオーケストラのことを考えてしまう。

 テストに関してはなんとか乗り越えることができたが、しばらく楽器の練習をしていなかった。久しぶりにホルンを吹くととんでもなく下手になっていた。練習に参加する人も限られてくるようになった。学校の方が最優先とは言え、練習日には参加してほしいものだ。俺は最近そう思う。

 水野さんが教育実習ということで1ヶ月ほど休みをとると言ってきた。仕方がないが、まとめ役がいなくなるのは辛いものである。本番まで1ヶ月半となっているが、「運命」に関してはほとんど練習できていない。全員揃って練習できていないのだ。

 部員の全員が何かしらの役員をしているオーケストラサークルでは、月に1度会議がある。もちろん参加しない人もいるが、この日の出席率は比較的良い。俺は思いきってホール練習を提案した。会計係の人がお金を工面してくれたお陰で、何とか実施できそうであった。

 7月の頭に近くのホールで合奏をした。一度通してみたかった。この日は顧問の先生が指揮をしてくれる予定だったので、俺は久しぶりにホルンで合奏に参加した。俺も少しは板についてきたかな。そう思いつつ2曲通した。ホール練習ということもあって今までで1番多く人が参加した。水野さんはいなかったが、それなりに形にはなった。

 ホールでホルンを吹くのは気持ちが良かった。この感覚はクセになる。音が遠くまで届いている気がした。もう本番までの時間がなくなっていたが確実に上達しているようにも感じた。

「これならいけるかもしれない。」

そう感じさせてくれた。

 ホール練習の帰り、天野 次郎さんとラーメンを食べに行った。天野さんは2年生で、フルートを演奏している。最近は俺の良き相談相手だ。

「学指揮なんて突然なってしまったけど大丈夫か?」

いつも心配してくれる。辞められるとでも思っているのか。俺はそう簡単には諦めない。天野さんと食べたラーメンは美味しかった。

 帰りの電車の中で、残りの練習期間で何ができるかを考えた。少しでもレベルを上げる方法を練っていたのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ