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Orchestra!!  作者: 小谷 冷
大学受験編
4/11

これがホルンか!

 俺は成田 将。大学入学を楽しみに待っている。古本屋で買った総譜を読みながら曲を聴くことがルーティンとなっていた。

 伯父さんとの約束の土曜日になった。伯父さんの家に行った後、俺は伯父さんと一緒に連れられて楽器店に行った。そこで伯父さんは言った。

「俺からの合格祝いは、楽器だ。自分の好きな楽器を1つ選ぼう。」

俺は突然のことで理解が追いつかなかったが、急に嬉しくなった。

 俺は真っ先にホルンが置いている場所へ行った。YAMAHA、Hans Hoyer、Alexander…、聞いたことないメーカーもあったがどれも神々しい。俺は店員に言った。

「初心者なんですが、どれがオススメですか?」

店員は言った。

「それならやっぱりYAMAHAですね。」

それはそうだ。YAMAHAは日本が誇る楽器メーカーだ。俺は伯父さんと相談した。

「この値段なら大丈夫だよ。どれがいいの?」

俺に楽器の良し悪しはわからない。すると店員が言った。

「この“選定品”と書かれている楽器は、プロが選んだものなのでオススメです。」

そして俺はYAMAHAの選定品楽器を買ってもらった。1日で決めてしまった。俺は興奮した。

 次の日から練習を始めた。音大への進路が決まっていた橋本 卓と一緒に練習をした。卓は最初はビックリしていた。それはそうだ。俺が楽器を始めるなんて想像もできなかっただろう。卓は丁寧に教えてくれた。俺はホルンの魅力に益々惹かれた。楽器を演奏するって楽しいのか。あっという間に上達した。中学3年生レベルにはなっただろうか。気がつくともう4月であった。家から通うことのできる距離だったのでギリギリまで練習した。

 ある日、外国のオーケストラの来日公演があった。俺の知る楽団ではなかった。曲目は、

・魔弾の射手 序曲/ウェーバー

・わが祖国より「モルダウ」/スメタナ

・交響曲第5番/チャイコフスキー

であった。俺は感動した。久しぶりに聴いた生の音。ドイツで聴いた音楽のように繊細だった。そして豊かだった。特に交響曲は印象的で、

「これがホルンか!」

と思わず言ってしまった。周りの人に聞こえていないか心配である。

 俺の入学式が明日に迫った。母の作る夕食は一段と豪華であった。母も楽しみだったのだろう。俺は何かするわけでもなかったが緊張した。そして眠った。

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