表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私的解釈で詠む万葉集  作者: あ
3巻
15/74

3/236 不聴跡雖云 強流志斐能我 強語 比者不聞而 朕戀尓家里

原文:不聴跡雖云 強流志斐能我 強語 比者不聞而 朕戀尓家里

訓読:いなと言へど 強ふる志斐のが 強ひ語り このころ聞かずて 我れ恋ひにけり

仮名:いなといへど しふるしひのが しひかたり このころきかずて あれこひにけり


***私的解釈***

修正:跡云雖不聴 強流我志斐能 強語 比者不聞而 朕戀尓家里

訓読:聴かねども ()ふるが志斐(しひ)の 強ひ語り 頃は聞かずて 吾れ恋ひにけり

仮名:きかねども しふるがしひの しひかたり ころはきかずて あれこひにけり


聴きたくないのに聞けと強いてくる語りが、志斐の「志斐語り/強()語り」。近ごろは聞かないので、恋しく思います。


「〜といへども/いふとも」構文の「と」「いふ」が残っていて読み手を混乱させる歌は、他にもあるので注意。


~~~~~~



3/237

原文:不聴雖謂 語礼々々常 詔許曽 志斐伊波奏 強<語>登言

訓読:いなと言へど 語れ語れと 宣らせこそ 志斐いは申せ 強ひ語りと詔る

仮名:いなといへど かたれかたれと のらせこそ しひいはまをせ しひかたりとのる

校異:話→語 [紀]


***私的解釈***

修正:謂雖不聴 語礼々々常 詔許曽 志斐為奏波 強<話>登言

訓読:聴かずとも 語れ語れと 宣らしこそ 志斐申ささば 強ひ話と言ふ

仮名:きかずとも かたれかたれと のらしこそ しひまをささば しひはなしといふ


聴くつもりもないのに「語れ語れ」と命令してきて、いざ志斐が語り申せば「志斐話し/強()は無し」と返すのでしょう。


伊→為(助動詞「す」)。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ