あなた…へ
あなたの想い
あなたの創る想う力
あなたの心の中にある言葉…が
誰かを救う…
あなたは生きている…
あなたの言葉…が
誰かを救う…
雨の日も
風の日も
雪の日も
あなたは生きている…
誰かの歌う歌のように…
つらいとき
悲しいとき
くるしいとき
あなたは生きている…
心の中で…
姿は見えずとも…
生きている…
今も…
さよならなんて言わない…
今ここにいるから…
今ここにいるあなた
あなたは生きている…
今日も
明日も
あさっても…
生き続けるあなた…
あなたの言葉…聞かせてほしい…
今日もあなたに話かける…
あなたは私に話かける…
耳をすませばきこえる
風の音も
何かにあたってきこえる
家鳴りの音も
あなたの声…
あなたの声をきかせてほしい…
震える夜も
眠れぬ夜も
明け方にハタと目覚める朝も
日の光の眩しさの中に
あなたの声がきこえる…
ひろがる雲の彼方に
あなたの声がきこえる…
木漏れ日に隠された
ぬくもりのように…
木陰に隠れた
あなたのように…
あなたの影を追う
あなたの声を聴いて…
何時の日にか聴いた…
時計の針の音…
午後の三時
それとなく手をのばした先に
あなたがいる…
あなたの声…に耳を傾ける
あなたの言葉…に耳を傾ける…
目の前にいるあなた…をみる…
交錯する頭の中で
ふと我にかえる
カーテンが風に揺れる
テーブルから落ちたのは
あなたからの手紙
綴られた字面が私に語りかける…
今日も元気だからね
昨日は泣いたはずの口元
今日は笑う
そんな風に
あなたは生きている…
だから
きかせてほしい…
あなたの声…
あなたの言葉…
あなたの想い…
あなたの心…
毎日のように綴られた声…言葉…想い…心…
飽きることなく来る日も繰る日も綴られた
声…言葉…想い…心…
何度も何度も目を通す
何度も何度も語りかける…
私はあなたに語りかける…
来る日も繰る日も
幾日も
何度でも…
だから
あなたがひとりでも
変わらずに私はここにいる…
あなたとともに
私はここにいる
変わらないあなたの手をひいて
変わらない私の手をひいて
あの時のように
いつまでも
何処までも…
ここにいる私…
この晴れた午後の空
奥深く届くように
何処までも
どこまでも
みつめる…
私は生きると空に誓う
無言の空に
私は誓う
泣いても
笑っても
つらいときも
くるしいときも
あなたの姿浮かぶこの空
晴れた今日の空に誓う




