異世界チャーハン、唐揚げ定食マシマシ!
チャーハンを作るプロフェッショナル、特級厨師チャンは、調理場で極上のチャーハンを作っていた。
チャン「ふふ!チャーハンや!これも、チャーハンや!なんでも、チャーハンや!」
と、チャーハンしか興味がない狂気の特級厨師チャン。
ついには、鉄鍋にチャーハンがないのに、チャーハンがあると錯覚するようになっていた。
その時、店にチャーハン塗れの男が、チャンの元へとやってきた。
男「お前のチャーハンうまかったぞ!つぎは唐揚げ定食を頼む!」
男がチャンに話しかけた。
しかし、チャンは気付かないようだった。
チャーハン塗れの男は、痺れを切らしたようにチャン調理師に大きな声で、分かるように叫ぶように叫んだ。
男「唐揚げ定食!」
その唐揚げ定食という、チャン調理師にとっては嫌悪感が湧く言葉だった。
チャン「きさま、今、なんと言った!もう一度、言え!愚か者!」
といって、男の胸ぐらを掴んで顔を近づけた。
男「か、唐揚げ定食!」
その応えにチャンは、耳元でイヤらしい声で呟いた。
チャン「マシマシと言え!」
男「ま、マシマシ!唐揚げ定食マシマシ!!」
すると、チャン調理師は、男を捕まえ、ぶつ切りにして、唐揚げにしました。
チャン「チャーハンを侮辱するものは、唐揚げ定食に泣くだろう」
と言って、チャン調理師は、異世界へ成仏していきました。