神様の日常〜6〜「孤独な転移者」
投稿が遅れてすいませんです(´・ω・`)
ルーシアは寂しい日々を過ごしていた。
「メイア…どこに行ったの…」
しばらくメイアがルーシアの前から居なくなった。
「メイアと色々するの楽しかったな〜」
「ゲームでもしようかな…」
しばらくゲームに没頭するが、何かを聞こうとしても返事をしてくれる人はいない…
「寂しいな〜…」
「暇だからお仕事でも来ないかな…」
そんなルーシアの前に1人の15歳くらいの男の子が現れた。
「ここは…?」
「私は創世神ルーシア…あなたはこれから別な世界に行ってもらいます。」
「そうなの?」
「そうですよ…」
ルーシアは1人なのでテンションが少し低い。
「どんな世界に行きたいか、希望はありますか?」
「……友達がたくさん出来る世界がいいな…」
「地球ではいなかったのですか?…」
ルーシアは男の子に尋ねた。
「いなかった…なかよくなれなかった…」
「どうして?」
「みんなにお父さんお母さんがいるのが…ゆるせなかった」
「……あなたには居なかったの?…」
ルーシアが悲しそうに男の子を見た。
「ぼくが小さい頃に死んじゃったんだって…」
「そう…」
「うん…」
ルーシアはこの男の子には幸せになってもらいたいと思った。
「あなたには魔王がいる世界に行ってもらう事にするわ」
「…ぼくじゃ生きていけない…」
「大丈夫、ギフトをあげるから…」
ルーシアは微笑んで答えた。
[勇者の資格]
持ってる者に勇気を与え、周りも勇気づける。
多くの仲間に恵まれ、成長とともに勇者の力が高まる。
魔王を倒す勇者に送られるギフト。
[勇者の剣(成長)]
勇者に送られる剣。勇者の成長とともに力を増し魔王を倒す事ができる。
特性:幸運・破壊不能・成長
[可能性の種]
願った能力の可能性を作る種。
どんな能力も発現可能で元から素質がある場合はワンランク上の能力になる。
「これをあなたにあげるわ…」
「大丈夫かな…」
ルーシアが男の子を抱きしめた。
「向こうでいっぱいお友達を作りなさい、あなたを助けてくれる仲間もできるわ…」
「…頑張ってみる」
「ええ…」
ルーシアは微笑んだ。
「神様…行ってきます…」
「行ってらっしゃい」
男の子は消えて行った。
「…あの男の子に祝福を…」
「はぁ…どうせならあの子眷属にしても良かったな〜」
「寂しい…」
その時後ろから
「ルーシア様どうかしました?」
「!メイア〜、メイア〜」
「どうしました!?ルーシア様」
「どこ行ってたのよ〜」
ルーシアが泣きながらメイアに尋ねた。
「ルーシア様?前に友達と旅行行くからお休みもらいますね〜って言いましたよ?」
「えっ…言ってた?」
「あっ、これお土産です」
「………ありがとう」
「ルーシア様って寂しがりなんですね〜」
メイアがからかうように言ってきたのでルーシアは恥ずかしくなった。
「ルーシア様、お土産食べながらゲームしましょう〜」
「する〜!何がいい?」
「新しい狩りのゲームしましょう〜」
ルーシア達はゲームを楽しんだのであった。
勇者として送られた男の子は、村で出会った子に助けられ、旅をしながら、仲間とともに成長し、
魔王を倒した。
国を作り3人の奥さんと10人の子供達と共に楽しい生涯を過ごしたそうです。