神様の日常〜4〜「頭のいい転生者」
創世神ルーシアはメイアに教えていた。
「メイアさん!なんでこんなこともわからないの!」
「先生…難しいです」
「あなたくらいの子は誰でも出来るのですよ?」
「手が…」
「いいですか?↓⇘⇒ +Pですよ?」
ルーシアは先生ごっこをしながら覇王拳コマンドをメイアに教えていた。
「ルーシア様…」
「ルーシア先生と呼びなさい!」
「ルーシア先生…格闘ゲームした事ありました?」
「……これは有名なコマンドなのよ!」
「やった事ないとイメージが湧かないです…」
「それもそうね〜」
ルーシア先生は飽きてしまった。
「ルーシア様、なんで先生なる者になろうとしたのですか?」
「頭が良さそうな神様って素敵じゃない!」
「はぁ、なるほど…」
メイアは何を言ってるんだこいつは?、という風な目で見た。
「でも飽きちゃったな〜」
「また狩りのゲームしますか?」
「え〜、もう少し後でいいや…だって宝玉出ないし…」
「手伝いますよ?」
「メイアと行くと、あなたばっかり宝玉出るじゃない!」
「宝玉の使い道無くなりましたから、たぶんルーシア様にも出ますよ〜」
ルーシアとメイアは子供のように喧嘩をしていたら
30歳くらいの男が現れた。
「ふむ…これは合ってた…ならあっちが間違ってたのか…」
その男は目を瞑って何かを考えてた。
「あの〜…」
「待ちたまえ、もう少しで解けそうなのだ」
「メイア〜」
「ルーシア様少し待ちましょう」
ルーシアはゴロゴロしながら漫画を読んでいると
「ふむ、これで立証出来そうだな…おいここはどこだ?」
「今いい所だから…」
「ルーシア様、転生者の方が話を聞いてくれそうですよ?」
「今いい所なのに〜」
ルーシアは漫画を置き、説明する事にした。
「はぁ、私は創世神ルーシアあなたは残念ながら亡くなりました。」
「ふむ、死因は?」
「え〜っと、心臓麻痺ですね」
「ふむ、心臓か…食生活は問題なかった…運動も必要量はしていた。遺伝か?そのような報告を何処かで…」
「あの〜」
「少し待ちなさい…」
男はぶつぶつ死んだ原因について考察していた。
「メイア〜終わったら呼んで〜」
「わかりました…」
ルーシアは漫画の続きを読みに戻った。
「原因はあれだな…ふむふむ」
「終わりました?」
「待たせたな続きを…」
「ルーシア様〜」
ルーシアは泣いていた。
「なんで…仲間を助けたのに…私の力で助けてあげるからね!」
ルーシアは漫画のキャラクターを蘇らせる事を決意していた。
「ルーシア様〜お仕事をしてください」
「…だって」
「後でしましょうね〜」
メイアに促されて仕事をする事にした。
「えっと何話してかしら?」
「あなたは亡くなりました、の辺りです」
「あぁ…あなたには別の世界で新たな人生が与えられます」
「それはどのように?」
「生まれ変わって今の記憶を受け継ぐ感じですね〜」
「新しい研究に…」
時間がかかりそうなので一気にする事にした。
「待って!あなたはどのような世界に行きたいですか?」
「ふむ…研究が好きだからそれが出来る世界で…」
ルーシアは待っていたくないのですぐ決めた。
「あなたには錬金の世界に行ってもらいます」
「錬金だと?そんな時代遅れな…」
早く面倒事を終わらせるために
「ギフトとしてこれを与えます」
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「これで楽しい人生送れそうでしょ?」
「まぁ、研究などどこでも出来るか…忙しいから早くしてくれ」
「はい、じゃあ頑張ってね〜」
「いってらっしゃい〜」
男は異世界に旅だった。
「メイア〜頭のいい人って疲れる…」
「やっとルーシア様も私の気持ちわかりました?」
「うん…」
ルーシアの先生ごっこにメイアは疲れていた。
「ルーシア様…宝玉狩りに行きますか?」
「そうね…あの人間を相手にするよりそっちの方が楽しいわ」
ルーシア達は頭が良くなくてもいいや、とゲームで退屈な日々を過ごす事にしたのであった。
転生した男は生涯天才と呼ばれる一方、未知の知識を持つため静かに研究を亡くなるまで続けることが出来たらしい。




