神様の日常〜2〜「動物好きの転生者」
一話完結で書いてみるのもたのしいですね
(・ω・*)
創世神ルーシアは悩んでいた。
「メイア〜」
「何ですか?ルーシア様」
「どっちがいいと思う?」
「……この生き物は何ですか?」
「知らないの?地球の人気動物の猫と犬よ!」
ルーシアはなぜか地球の生物である猫と犬を並べて考えていた。
「ルーシア様なぜそのような事を?」
「神様だって癒されたいこともあるのよ!」
「本当ですか?…」
「……最近地球がマイブームなの」
「その様な事を言っていましたね」
「生き物って何するかわからないし、人間みたいに面倒じゃないし…」
「つまり?」
「暇つぶしのためよ!」
ルーシアはとても長く生きているので退屈している。
「ルーシア様生き物を暇つぶしにしないでください…可愛そうじゃないですか」
メイアがそう言うと猫と犬がメイアの元に来た。
「ルーシア様この子達可愛いですね♪」
「……メイア!私には近づかないのに…」
「生き物は飼い主を見てるからです♪この子達を眷属として迎えようかな♪」
「くっ!……メイア代わりに何か暇つぶしになる事を探しなさい!」
「ルーシア様、そんないきなり言われても…」
ルーシアからの無茶振りに頭を抱えていると突然光1人の人間が現れた。
身体の低い18歳くらいの女性だ。
「あれ…ここは?」
(ルーシア様、お仕事ですよ!暇つぶしです)
(ようやく楽しみが来たわね!)
ルーシアとメイアは念話でやり取りをした。
「ようこそ、私は創世神ルーシア」
「えっ…神様?」
「残念ながら、あなたは亡くなってしまいました。」
「そうなのですか…」
ルーシアはこの反応に対して戸惑っていた。
(あれ?この子もう受け入れちゃってるの?悪態もつかないし…メイアヘルプ!)
(ルーシア様、さすがに良い人の子にいたずらはダメですよ…)
「あなたには、別の世界で新たな人生を送る権利を特別にあげちゃいます!」
ルーシアは元から別の世界に飛ばす予定だった事を特別感を出して提示した。
「神様…いいのでしょうか?」
「もちろん!あなたの善行を見ていましたから」
もちろんルーシアはそんな事を見てはいない、ゲームをしたり、漫画を読んだりと時間を使っているからである。
もちろん地球産の物だ。
「では、あなたの希望を聞きます。どんな世界がいいですか?」
「私は…その…可愛い動物が好きなので…可愛い動物がいる世界がいいです。」
「可愛い動物…こんな生き物ですか?」
ルーシアはそう言うとメイアの影でお昼寝をしていた、猫と犬を見せた。
「ルーシア様!それは私の眷属にする子です!」
「いいじゃない、可愛いとはこのような生き物でいいのかしら?」
「!トラ…ポチ…」
「「えっ…」」
ルーシアとメイアは驚いた。
「神様…トラとポチがなぜここに?」
(ルーシア様…どういう事ですか?)
(そんなの知らな…なぜかこの近くをさまよっていたから肉体を生前の状態で与えたのだけど…)
(ルーシア様それはおそらくこの本当の飼い主の事を追いかけてきたからでは?人は生き物より情報量が多いのでそのタイムラグにより先に来たのでは?)
「あなたの飼っていた子達なのかしら?」
「はい…」
「………」
「決まりました!」
「ルーシア様どこの世界ですか?」
「236348よ!」
「確かにあそこは動物が多くいますね〜」
ルーシアはどこの世界にするかを的確に決めた。
「ありがとうございます、神様…」
「後はギフトね!」
「ギフト?」
「神様からの素敵な能力をプレゼントするのよ」
「……神様お願いがあります…」
「出来ることなら叶えてあげるわよ〜」
「トラとポチを連れて行く事を許してください…」
「ギフトの代わりにってこと?」
ルーシアは意外なお願いに戸惑った。
「ルーシア様!あれは私の眷属こ…」
「なんでもないわ〜、その願い聞き届けるわ、おまけで動物と仲良くなれる能力も付けてあげる、新しい人生を楽しんでね♪」
「ありがとうございます!神様!」
猫、犬、改めトラとポチは転生者と共に新たな世界に向かった。
「ふ〜…いたずらは出来なかったけど良い子でした…」
ルーシアは一仕事終えた感を出して余韻に浸っていた。
「ルーシア様……」
「メイア〜、やっと起きたの?寝坊だぞ♪」
「……私の眷属!酷いです!鬼!」
「失礼な事を!あの良い子のために!」
「どうせ自分に懐かないから都合がいいからでしょう!」
「!……そんな事するわけないですよ〜」
ルーシアの目は泳ぎに泳いでいた。
「…酷いです…世界の名前も数字にしてるし…怠け者」
「…あれには…そう!意味があるのよ!」
「どんな意味ですか…」
「………236548……ここをこうして…違う…!ふふふ、まず偶数を消します!そうすると35になります。それをひっくり返し53にするとゴミになります!」
「……今回なら236348…33」
「……!33でみゃーみゃーよ!」
「………」
「ほら、さっきの猫がみゃーみゃーと…」
「本当ですか?」
「……出来た順に数字を付けただけです…」
「そうですよね…」
「トラとポチを送ったのもただ悔しかったからです…」
「ですよね…」
「ごめなさい!」
ルーシアはメイアに土下座で対応した。
これによりルーシアは、世界に名前を付けるように努力する事にした。
努力しただけなので名前は付くがわからないが…
その後トラとポチを連れて転生した女性は、獣人と動物しかいない世界で兄弟として転生し、将来世界から愛される女王として生涯を過ごす事になった。
この作品に数字が出て来ますが伏線ではありません(。´・_・`。)
勘違いさせて申し訳ないです(´・ω・`)