神様の日常〜1〜「面倒な転生者」
一話完結の作品の最初の話です。
私は創世神、特に名前はないが下級神などから創世神様、鬼、悪魔、奴隷の主人と呼ばれているが、ルーシアと崇められる所があったはずなので[ルーシア]とでも名乗ってみるか。
「次に来るのはどんな人間なの?」
「創世神様、また地球からですよ?」
「今の私はルーシアよ♪」
「…ルーシア様なぜ地球からの人間が多いのですか?」
「?そんなの決まってるじゃない…私が暇だからよ!」
「…そう言う事は言わないでください」
このルーシアと名乗る創世神は退屈な作業で最近のマイブームは地球らしい。
「だってあの世界は面白いものから美味しい物まで色々あるのよ」
「はぁ…あまり一部に肩入れするのは創世神としはいささか…」
「ふ〜ん、そういえば236548に誰か移動させる予定だったけど、あなたに行ってもらおうかしら?」
「!あそこは確かかなり争いがひどく荒廃してる世界では…」
ルーシアは楽しそうに部下として側に置いている神を飛ばそうとしている。
「あなたに命じます!236548にて主神として再生させる事を任せます!1万年ほどあればここに戻れるかもね♪」
その瞬間ルーシアに意見を言っていた神は消えてしまった。
「!鬼〜」
最後の言葉を残していった。
「ふ〜、やっとうるさい奴を厄介払いできたなしかし誰もいないと不便だな」
ルーシアは次の補佐を目を瞑って本の様な所から選んだ。
「およびですか?創世神様」
「ふふ、今はルーシアと呼んで頂戴♪」
「わかりました、ルーシア様」
「あなたの名前は?」
「悪戯神のメイアと申します」
「メイアね♪しかもいたずらの神って楽しそうね」
メイアはその言葉で少し口元が笑った。
「ルーシア様、私も楽しみですよ」
「じゃあ仕事に行ってみよう〜♪」
「はい、ルーシア様」
そして、地球からの転生者がやってきた。
「…ここはどこだ?」
20代後半の男性が現れ、状況がわかってないらしい。
「私は創世神ルーシア、あなたは残念ながら死んでしまいました。」
「なんで!どうして!」
「あなたはトラックに跳ねられたのです。呆気なかったです。」
状況の飲み込めない男性を見つつ、言い方の軽いルーシア。
「俺はどうなる?俺は死んでいい人間じゃない!」
「命あるものはいずれ消えるのは当たり前の事なのです。」
「そんなバカな事あるか!偉い神様なら生き返らせろ!」
ルーシアは今回の奴はハズレだと思ってしまった。
「神といえど、自在に生き返らせる事は出来ないのです…別な世界になら可能てますが…」
「それって異世界転生ってやつか?」
「あなたの世界だとそう言う事になりますね」
「おぉ!やった!」
どうやらやっと状況を理解したらしい。
「ゴホン、あなたには別な世界に行ってもらいます、希望などありますか?」
「ふふ、そうだな〜まずモテたいからハーレムが出来る世界だ」
「まずハーレムと」
「次に魔法が使える世界がいいな」
「魔法にハーレム」
「後は姫がいるのもいいな」
「魔法、ハーレム、姫どこに行くかはある程度絞れました。特典は何がいいですか?」
ルーシアはどこの世界に行くかを瞬時に調べたのでこいつに与える能力についても聞いた。
「ふははは!まず魔法の全属性はいる!後は伝説の剣だな、スキルみたいなのがあるなら剣の神くらいの強さもいいな!いやここは魔法で武器を作る方がかっこいいか…悩むぜ」
「そうですかー…」
ルーシアは先程の面倒な態度をした事を思い出したので面白くすることにした。
「あなたに与えるギフトが決まりました!」
[良い子の魔法大全]
子供が使えるくらいの魔法を全属性使えるようになる。
成長する事はない。
[こうけん:エックスカリパー]
光の剣ではなくただの硬い剣。売ってる武器よりは強度はあるが刃はお飾りの鈍器。
ただし、普通に壊れる丈夫な剣。
男は思っていた物と全く違うので激怒した。
「ふざけるな!俺は選ばれたのに!もっとちゃんとしたのをよこせ!」
「…じゃあ行ってらっしい〜」
これから彼は新たな人生を異世界で楽しむのであろう。
「ルーシア様!最高ですね!」
「ふふ、なかなか良かったでしょ?」
「はい!どこの世界に送ったのですか?」
「236548よ♪さっきあなたの前任に任せたからおまけとして付けてあげる感じかしら」
「なるほど〜」
メイアは厄介なだけで役に立たないことをわかってて楽しそうに頷いた。
その後転生した男は、争いが絶えない世界にて15年後生まれ育った家を飛び出し、旅芸人になりそれなりの生活を送ったらしい。
楽しんでいただけたら幸いです。
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