BOSS戦と思いきやただの前哨戦
BOSSと思われるものとの戦闘は少し苦戦した程度で難なく白雪と倒すことが出来た。(2人が強すぎただけです。)
BOSS風の種族はゴブリンキングでレベルは29と今の僕のレベルの倍ほどでレベルがまあまあ上がったし、スキルも幾つか獲得できた。
「椅子の後ろにまだ穴があった。」
ゴブリンキングの座っていた椅子の後ろに穴があってまだ先があった。
「シルキーさんはその奥にいるのかも知れませんね。」
「うん。行ってみる。」
奥に行くと女性が4人程いた。
その中にはミルキーちゃんを大人にしたような女性が居たので彼女がシルキーさんなんだと思う。
「大丈夫ですか?」
「貴方は?」
4人の女性を代表してなのかシルキーさん(仮)が僕に話してきた。
「私はミルキーちゃんにお姉ちゃんを助けてと言うお願いを聞いて来ました。ユウカと申します。貴方はシルキーさんであっていますか?」
「私がシルキーです。」
シルキーさんであっていたようで、彼女は少しホッとしたように他の人に助けが来たことを話してきた。
彼女達はシルキーさんの仲間の人達で、こっちにも依頼で来ていて、仲間の気遣いで少し休憩に妹に会いに行ったらしい。元々の依頼は西の森の湖で月見草と言う草を取ってくると言う騎士団の試験なんだそう。
それで何かに襲われたらしい。
「ゴブリンではなさそうですね…。」
彼女等のレベルは35と全員高いのに、ここら辺に居るゴブリン程度に遅れをとるわけが無い。
嫌な予感がして急いで白雪を呼び外に出る。
「ユウカ兄どうかした?」
「少し嫌な予感がしましてね。」
警戒をしつつ、洞窟を抜けても特に何も無かったので気の所為かと思い、少し彼女達に、状況を聴くことにした。
「…なるほど。全然手も足も出なかったと。」
「はい、とても悔しいものです…。」
シルキーさん達は王国第3騎士団所属で、この騎士団見習い卒業試験として、月見草を取ってくるよう言われたのだが、こんな事件にあったらしい。
「ユウカ兄…なんかおかしい。」
「確かにそうですね。」
来る時は結構な数の敵にあったのだが、今は全然敵がいないし、何よりも霧が少し出ていた。
「あれェ〜?僕が一昨日捕まえたはずの人族がいるなァ〜?」
すると空から何かが降りてきた。
「そこの2人がこいつらを助けたのかなァ〜?」
それは禍々しいという言葉がピッタリの悪魔のようなモノだった。
ヤバいと思い動こうとすると身体がゆうことを聞かなかった。
「動けないでしょォ?威圧ってスキルなんだよォ〜。」
本気で殺されると思った。だからこそ。
「か…のじょ…た…ちは、見逃し…てやっ…てくれ。」
白雪は目を見開いてびっくりした顔をしていた。
それと同時に何故か口だけは上手く動かせるようになった。
「何でかなァ〜?」
「か、彼女達はレディーですから…。危ない事はさせられませんよ…。」
僕は精一杯の強がりをソレに言った。
「ははァハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ。いいねェ!イイよォ!」
強そうに登場したのにまさかの出落ちのゴブリンキングでした。