確認しないとMMOでは会えない事が多いです
キャラクリが完成したので1度ログアウトした。
すると丁度アリスからメールが来た。
ログアウト終わったら連絡しなさい!そっちに行くわ!
ちょうど今終わったよ。
返事を送るとアリスはすぐに僕の部屋に来た。
「どうしたの?」
「キャラクリ終わったでしょう?キャラクターの情報交換とフレンド登録しておこうと思ったの!」
「いいよ。それにしても、フレンド登録ってこの状態でできるの?」
僕が気になったところをアリスに聞くとどうやらヘッドギア同士がフレンドだと、同じゲームをしていたら自動的にフレンドになる設定があるらしい。これは、設定したフレンドのみなので、仲のいい友達が一緒にするならいいかもしれない。
「じゃあ情報交換しましょう!」
「分かった。まず僕から言おうか。
種族は夢羊、精霊種らしいよ?スキルは糸魔法、短剣術、料理、裁縫を取って、元から精霊魔法と夢魔法が使えるね。とりあえずアリスの戦闘スタイルに合わせようと思って、どっちもできるようにしておいたけど。」
アリスはよくゲームをするので、たまにそれに付き合わされたりするけど、基本的にアリスはゲームが上手いので、そのサポートに徹しようかなと思ったのだ。
「なるほどね〜。私の種族は天使、スキルは細剣術に水属性と風属性魔法あと回復魔法を取ったわ。元からあるのは飛行魔法と光魔法ね。結構レアな種族も当たった事だし、今回もトップになれるように頑張るわよ!」
アリスはMMO系のゲームでは基本的にトップ10に入るぐらい頑張ってゲームをしていた。
なので今回もそうなりたいんだと思う。
僕はそのアシストが出来ればいいかな。
「たまには執事になってみてもいいかな。」
僕は散々執事と呼ばれてきたのでゲームでそういうロールプレイをしてみてもいいかなと思ったのだ。
「いいじゃない!それ!それなら私はお姫様ね!」
「そうだね。そうしようか。」
ちょっと呟いてみただけなんだけど……まぁ、いいか。
プルルルル!プルルルル!
「アリスちょっとごめんね。」
「いいわよ。誰から?」
スマホを見ると会長だった。
「会長から」
アリスにそう伝えると部屋を出て電話に出た。
「はい、もしもし?どうしたんですか?会長。」
「ゲームは買えたかしら?」
「なんで知ってるんですか?」
会長には一切連絡をしていなかった(これからしようと思っていた)ので、びっくりした。
「ふふっ、アリスちゃんに聞いたのよ?
フレンドになりましょう?アリスちゃんにも言っておいてね?私の ギア番号送っておくからよろしくね?」
ギア番号とは、ヘッドギアについている固有番号で、これを専用端末で入力することてフレンド申請を送ることが出来る。
「分かりました。申請出しておきますね。」
会長と話したあと、部屋に戻ってアリスにそのことを伝えるとアリスは会長にすぐに申請を送っていた。




