次の街にはどう行くの?その2
ストック分が無くなったのでペース落ちると思います
「結局どうやったら次の街に行けるのかしら?」
シルさんの家を一旦後にし近くの喫茶店で情報整理をしていた。
「シルさんからの話ではここアルファからガンマに行く為には東の草原の奥にある橋を渡ると行けるそうなのです。」
白雪にシルさんからの話をする。
「それなら変…。東の草原の奥に橋があるなんて聞いた事、ない。」
確かに始まってからまだ2日目とはいえ、東の草原は1番簡単な場所なのだから橋を見たという情報があってもおかしくは無い。
「確かにそうね…。でもまだ分からないわよ?だってみんな東の草原より北の森とかの方に行ってて東の草原をそんなに調べてないんじゃないかしら?」
逆転の発想だろう。基本的にはどんなRPGもその街の中で1番難しい所から次の街に行くのが鉄則というものだろう。
そういうゲーム的な考え方の裏をついているのかもしれない。
「ってユウカ聞いてる?」
「すいません!考え事をしていました。」
「とりあえず!さっさと探しに行きましょう?」
「そう、ですね。」
こんなに考えていて、ただ単に見つかっていなかっただけというオチのパターンを考えて僕は少し笑ってしまった。
「あったわね……。」
東の草原を進んでいきちょっとした山のような場所を越えると橋があった。
そしてその目の前には確実にボスっぽいのがいた。
「ついでにボスもいる。」
「挑みますか?」
「勿論よ!」
結論から言うと余裕だった。
ボスはハイオークで近距離型のモンスターだった。
白雪がヘイトを稼ぎつつ攻撃をして、アリスが近・中距離で白雪のアシストとヘイトを溜めない程度の攻撃をする。
そして僕が八銀翼を使って援護射撃をして戦ったらものの数分で倒してしまった。
《ワールドアナウンス発生》
第1の街のエリアボスが3人のプレイヤーにより、倒されました。これよりエリアボスは弱体化されます。
「あっさり終わったわね。」
「これなら1人ずつでも余裕でしたね。」
「ドロップ品どうだった?」
エリアボスのドロップ品は大して魅力的ではなかった。
魔石・棍棒・肉・皮がドロップしたがなんとも言えなかったのでみんなで売ることにした。
橋を渡ると小さな村があった。
ここはガンマに行く間にある村のようでもっと奥にあるらしく、ゆっくり行くと言う話になり、馬車を借りることにした。
「まさか白雪が騎乗スキルを持っているとは思いませんでした。」
「いつか使うと思ってアルファの馬屋さんで教えて貰ってた。」
「なるほど…。」
ドヤ顔の白雪を見てなんとも言えない表情になったのは言うまでもなかった。




