プレゼントボックスの中身は頭が痛いぐらいおかしい
噴水広場から逃げるようにカフェに入った僕達は何をしていたか等を話していた。
「…という感じですね。」
「シークレットクエストに特別報酬ね〜…。」
僕の説明が終わるとアリスは呆れたように僕を見ていた。
「は、ははは…。」
「まぁ、予想通りだったしいいんだけど…プレゼントボックスの中身は確かに気になるわね…。」
「だから確かめに行きませんか?」
僕は満面の笑みを作りアリスに顔を近付けた。
「わ、分かったわよ!…」
「では、行きましょうか。」
「えっ?」
アリスを西の森の湖まで連れてきた。
「で?なんでここに連れてきた訳?」
言葉とは裏腹にわくわくしているアリスを見て少し笑いそうになってしまったけどそれを堪えて何故ここに来たのかを話す。
「まずこれがさっき言った報酬のひとつの八銀翼です。」
僕は透明化を解除して銀翼を見せるとアリスは笑った。
「角も相まって魔王みたいになってるわよ!」
「白雪にも言われましたよ…。」
アリスが落ち着いてきたところで透明化を再び付けて話を戻す。
「それでこの銀翼の性能がおかしいし見た目も目立つので、だから一応、こっちに来たわけです。」
ここならば人は全然来ないし安全だと思ったからだ。
「じゃあとりあえず出しますね?」
アリスに確認を取ってプレゼントボックスを出す。
「これは……。」
「プレゼントボックスね……。」
出てきたのはTHEっ、プレゼントボックスだった。
とりあえず近付こうとすると箱の上にメッセージががでた。
〈ジャンルを3種類選んでください。選んだ3つからジャンルに合わせたものをランダムでお渡しします。
・武器
剣・双剣・短剣・刀・太刀etc…
・防具
アーマー・ドレス・コートetc…
・スキル
武術系・魔法系・その他
・アイテム
薬草系・魔道具系・日用雑貨系
・卵〉
「…どうしましょうか?3つありますしお嬢様も何か選びますか?」
「めちゃくちゃ有難い提案だけど辞めとくわ!
だってそれはあなたが頑張ってもらった報酬なんだから私が貰うのは違うと思うしね。」
「それもそうですね…では、とりあえずこの卵が気になるのでひとつは卵にします。」
僕が選択すると手元に50cmほどの卵が出てきた。
「なるほど…。ペットのようなものでしょうかね?」
「かもしれないわね!どんな子が産まれるのか楽しみだわ!」
卵の上には30:00という表示が出ているのでこれがゼロになると産まれると思う。
「後2つは何にしましょうかね…?」
「スキルとか武器は無難でいいと思うけどアイテムも気になるわよね?」
「そうなんですよ。なのでひとつはアイテムにしようかと。」
「いいと思うわ!」
さて、何がいいかな?




