第八天魔グリムとの戦い
「僕はキミを気に入ったよォ!いいよォ!彼女達は見逃してあげる!その代わりキミは僕と戦ってもらうよォ?簡単に負けたら、彼女達も殺すからねェ〜。」
確実に負けるのは分かる。だけど、彼女達を守る為に頑張らないと。
「た〜だァ、キミはまだ弱いからァ、僕はこの手でしか攻撃はしないし、スキルも一切使わないのと、僕に攻撃を当てることが出来たらキミも見逃してあげる。」
そんなに縛ったら倒せるだろと思うかもしれないが、僕は全くコイツを倒せるイメージが湧かなかった。
それどころか、傷もつけれる自信がなかった。
「分かりました。それで行きましょう。」
「そうだァ、僕は第八天魔のグリム・イングラムだよォ?よろしくねェ。」
「私はユウカと申します。よろしくお願いします。」
そう言うと僕とグリムの周りには大きい瘴気のようなものに囲まれた。
シルキーさん達と白雪は動けないのか瘴気の端にいる。
「これは僕が創ったフィールドだからァここからは出れないよォ?」
「分かりました。では、やりましょうか。」
グリムは仁王立ちで立っている。
「何時でもかかってきていいよォ?」
「そうですね…何時までも様子を伺っていても仕方ありませんからね。」
僕はグリムに今出来る自分の最大限の力を持って一撃を加えるべく、弱点を探す事にした。
と言っても僕は魔法は今糸魔法しか使えない。というのも、精霊魔法は精霊と契約もしくは精霊にお願いしないと使えないし、夢魔法は幻覚を見せたりするしか今の所使えないから、今使うべきじゃないからである。
ほんと、もっと攻撃手段獲得しとけばよかったよ…。
グリムに短剣で斬りかかって見ても簡単に避けられた。
「その程度なのかなァ?」
グリムが煽ってくるので、蹴りを入れたりしてもすぐに避けられる。
「もっと楽しませてよォ。」
短剣を投げつつ蹴りかかる振りをして、勢いを付けて殴りかかっても、糸魔法で色々してもすぐに解かれるし、避けられる。
〈スキル:体術を獲得しました。〉
〈スキル:平行思考を獲得しました。〉
〈称号:挑戦せし者を獲得しました。〉
「いいねェ!イイよォ!どんどん早くなっていくねェ!」
間髪を入れないようにどんどんスピードを上げて攻撃していくが一向に当たらない。
しばらく経つと今まで避けの一択だったのが、攻撃もしてくるようになってきた。
「手を抜いているとはいえ、攻撃が1つも当たらないよォ!すごいねェ!」
「ハァハァ、貴方こそ、少しは当たってくれても良いんですよ?」
そうして僕とグリムの戦いは一層激しくなっていく。
戦闘シーンって難しいです




