プロローグ〜日常〜
ほかの作品で行き詰まったら更新していく感じで行きたいと思います。
よろしく頼みます
Free World FWと呼ばれるVRMMORPGが2週間後に発売されるらしい。
これはVR初のMMORPGゲームで、人、エルフ、獣人などのスタンダードな種族に加え、スライム、ゾンビなどのモンスターとも呼べる人外や妖精、天使など多種多様の種族があり、数万以上のスキルがある。
そして、NPCは全てFreeWorld内で生きている。
と言う宣伝で各業界を騒がせ、βテストも100人のみ受けられ、本当にNPCは生きているようにしか見えず、異常な評判だったらしい。
まぁ、僕にはあまり関係ない話だと思うんだけど、アリス…僕の幼馴染が誘ってきそうな気がするからなぁ〜。まぁ、第一陣が1万人ということなので、無理だとは思う。
っと、朝ごはんと弁当完成!
「優奈さん、朝食出来ました!」
「裕くん、いつもありがとうね〜。」
優奈さんはアリスのお母さんで、僕を育ててくれている人、小一の時に母と父を亡くした僕は、両親が親の反対を押し切り、無理やり結婚したので、引き取ってくれる親戚もなく、当時仲良くしていた、アリスのお母さんの優奈さんが僕を引き取ってくれた。
「いえ、せめてもの恩返しですから」
「もっと甘えてくれていいのよ?もともと余り甘えなかったのは沙耶さんから聞いてたけどね。」
沙耶さんとは僕の死んだ母のことで、めちゃくちゃ優奈さんと仲が良かった。なんでも中学からの仲らしい。
「アリスー!そろそろ起きないと遅刻するよ!」
「んー…今行くわ…」
「ご飯出来てるから、早く食べてね、僕は生徒会の仕事があるから先に行くよ?」
「分かったわ。行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」
僕とアリスは高2で、僕は生徒会の副会長をしている。
「裕翔くんはFW買ったの?」
「今のところ予定はありませんけど、アリスがするならやるかも知れませんね。
会長は買ったんですか?」
「私は買ったわよ。」
FWの初回1万人分の販売は終わっていて、買うにしても第二陣からにはなると思うけどね。
「っとありがとうね。助かったわ。流石『執事』さんね!」
「それはやめてくださいよ〜」
僕はアリスの世話に、クラス委員や生徒会などで雑務とかをしつつ、いろんな人を手伝っていると、アリスが執事みたいね!っと言ったとこから、アリスの姫様感と相まって、僕のあだ名が執事になってしまったのである。
「裕翔〜、可愛い髪型にしてー!」
「じゃあ会長!行きますね。
今行く!」
こんな感じで、アリスのお世話をしつつ、学校生活をしていた。




