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いじめ  ~大切なのは周りの手~

作者: えの

 わたしが小学5~6年の頃に起きたいじめ。それから社会人になる頃までの、私の心の内面を主に書いています。読みづらい文構成が多々有りますがご了承下さい。

 その場所に居ること、ただその世界に居ることが、ただひたすらに苦痛だった。相手は軽い気持ちだったのだろう。確かに、一つ一つは耐えられる。しかし、それは一つでは無く、連なるように、重なるように様々な方向から来ていた。


 誰かが差し伸べてくれる手も、無く。それを咎めるべき人ですら、貴女のせいで起きた事だと、私に言った。両親ですら、相手も悪いが、貴女も悪いと言った。

 私が、咎められるのが嫌になり、誰にも報告しなくなったのは何時だろう。両親に、私の気持ちを言えなくなったのは何時だろう。世界が、私を拒んでいると感じ始めたのは何時だろう。私にこの世界で生きる価値が無いと思わせたのは誰だろう。


 あまりにも答えは多くて、結局は一つ(わたし)に帰ってくる。でも、それはもう終わりだと、私は、私からその人生を終わらそうとした。


 しかし、そう簡単には終わらなくて、私はまた新しく生きる事になった。今までの私の人生は全部その(きおく)(のおく)に押し込んで。

 年相応の偽の仮面じんかくを被って。辛いこと、耐え切れないことは全部記憶の奥に押し込んで。


 そして、他人と親しくするのを止めた。私の命は軽くなった。夢も希望も持たなくなった。今だけを見るようになった。恋愛を止めた。


 それは、他人の拒絶が怖いから。もう捨てた命だから。全て掻き消えたから。未来が見えなくなったから。もう無駄と思ったから。



 でも、ある時、この電脳世界の上で、出会った人達も居て、もう、壊れたはずの感情に、波が出来た。そして、「他人」が「友人」となった。私の命は、少しだけ、重くなった。掻き消えた夢は意思となって帰ってきた。未来も、見えた。




 そして、思った事がある。昨今、教育の現場では教師の体罰禁止、虐めに関する匿名アンケートやカウンセラーの配備など、「虐め対策」が進んでいるという。確かに、一定の効果は有るだろう。

 しかし、私が受けていた物はそれ単体でアンケート等に書くような物では無かったし、本当に辛い人はカウンセラーに打ち明けれない。体罰禁止というものの、言葉は容赦なく突き刺さる。

 別に規制を強化して欲しい訳でもない。この話をして見て見ぬ振りは同罪だと、いうつもりも無い。


 ただ、虐めや、辛い事を抱え込んでる人が居たのなら、たった一人でも良いから気付いてあげて欲しい。


 今、辛い事を抱え込んでる人が居たのなら、誰かに打ち明ければ良い。幸い、昔と違ってネットが有る。匿名で悩みを打ち明けるのも良い。知人の誰にも打ち明けられなくても、見ず知らずの人に打ち明けられる事もあるのだから。



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― 新着の感想 ―
[一言] あなたは、やっぱり強かった。 子供の頃って、些細なことでも敏感に反応する。 それを、いじめと受けるか、からかいと受けるかのあなたの許容にもよる。 いじめと思った時のあなたが弱かったか、解…
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