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第一章 異世界遭難 第8話「異世界初戦闘」

 ヒーローが助けた女の子と恋に落ちるよくあることですが、たまに敵の女幹部と恋に落ちたりしています。大体は、女幹部の死という形で終わることが多いのですが、正直恋に落ちるのが、女だけとは限らないのが世の中です。

 憧れで済むならいいけど、恋する乙女な目で見る男の子が現れないとは限らないのです。助け方は相手に余計な感情を抱かせない程度の無難な助け方をすることを心掛けた方がいいと思います。

 いろいろ考えた結果、とりあえず強さ優先で幹部トランクスを作る覚悟をした。


「それじゃもう一度、他のツクモンを呼びたいから少しの間カードに戻ってくれ。」

『やっと、次が決まったのですな、主よ。』

「ああ、とりあえずは幹部クラスに挑戦してみる。」

『我らがリーダーになるものですな、主よ。』


 リーダーとかそんなの考えてなかったんだが、あえてリーダーににするなら、


「いや、リーダーはお前だ。最初の仲間で最初に新生したんだからな。」

『おぉ、ありがたき幸せ!!この『パンダモン』終生、主に仕えることを誓います。』


 なんかすごい大袈裟なうえに重い言葉だな。


「まあ、そういことでとりあえず交代な。」

『はっ!次の御呼びお待ちしております。』

「格納。———そして、出撃。」


 ツクモンCを呼び出して、トランクスを取るためにズボンを脱ごうとしてベルトを緩めたら、ツクモンCが飛び掛かってきた。押し倒される感じで、木の陰に一緒に倒れる。まさかツクモンは俺の初めてをなどと馬鹿なことが頭よぎるが、


『ぐぅっ!!』


 ツクモンから苦痛の声がして、見るとツクモンの右腕が大きく切られていた。


「おい!!何が、・・・」


 言いかけて、目の前に先の尖った前足を振りかぶる巨大なアリがいた。とっさに、ツクモンを抱きしめて横に転がり振り下ろされた前足を回避して、ブレスの宝石部分に触り、


「『精霊変身』!!」


 一瞬で虎を模した黄色いスーツに身を包んで、すぐに腰に着いた銃『マナシューター』を引き抜く。


「マナブラスター!!」


 アリに向けてすぐに引き金を引いたが、頭に当たった攻撃は弾かれてすぐ側の木に当たった。アリは少しひるんだものの向きを変えてこちらに追撃をしようとしている。


「くっ!硬いな!なら、そこなら!!」


 すぐさま、アリの腹部分に狙いをつけて引き金を引く。腹部分にうまく当たった攻撃は腹部分を貫通した。同時にアリが、二本足で立ち上がり歯をガチガチ鳴らし始めた。


「うるさい!!」


 耳障りな音にイラつきながら、立ち上がったことによって狙えるようになった胸の部分に狙いをつけて銃を撃ちまくる。貫通はしなかったがどうやら、倒すことはできたらしくアリが力なく倒れ、動かなくなった。銃を持った手を下ろしながら、大きく息を吐いた。


「ぶっはぁぁぁ~~~。何とかなったな。」


 落ち着いたところで気付く、ツクモンを抱きしめたまま地面に横になったままだったことに。心なしかツクモンの顔が少し赤い気がするが気のせいだろう。きっと、気のせいだろう。そして、ツクモンの腕の怪我を見て、


「ありがとう、助かったよ。それにしても助けるのはヒーローの俺の仕事なのに、俺かっこ悪いなぁ・・・。」


 自分が仲間内で役に立てずにヒーローとしてやっていけるかで悩んでいたことを思い出し少し気持ちが沈んだが、


『ご主人様はかっこいいです。敵だった私たちが異世界で不安になっているのを見て放っておけずに手を差し伸べてくれました。それに今も私を必死に守ってくれました。(ぽっ!)』


 ツクモンの言葉で少しだけ気持ちが軽くなる。そして少し不安になる。ぽっ!って、なんだよ。でも、ありがとう。


    主人公    次野 日乃

    性 別    男

    年 齢    18

    職 業    ヒーロー(イエロータイガー)、高校生

    ジョブ    テイマーLv.1(7)

 パッシブスキル  精霊視、野生の感

  アクティブスキル 機獣召喚、精霊変身

    装 備    変身ブレス、私服、靴

    持ち物    ペットボトル:スポーツドリンク(飲みかけ)、リュックサック(勉強道具、ジャージ、ハンカチ?、ティッシュ)、テイムカード(6枚)


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