表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/22

第一章 異世界遭難 第17話「巣穴前」

 世の中にはやる気を出した時に限って、やる気をなくすことが起こることがよくあります。

 ヒーローも現場に着いたら、もう誰かに敵が倒されているようなことが起こったりします。しかし、ヒーローの場合は後で仲間になるとか、イベントの前触れなのでいくらかいいでしょう。


 子供は、勉強しようとして勉強しなさいとか怒られる。大人は、先にやってと言われた仕事を頑張ってしていたら同じ人に別の仕事を先にやってと文句を言われるなど、やる気が一瞬で真逆のヤル気なる瞬間が有ったりします。最近はそんな感じのストレスがたまる一方です。何かヒーローのようにイベントならよかったのにと思う今日この頃です。

 砂丘の中央に向かうアリの列に向かってかけながら日乃は変身する。


「『精霊変身』、『マナブラスター』!!」


 イエロータイガーに変身した日乃は腰のホルスターからマナシューターを抜いて先頭のアリの胸部に狙いをつけて引き金を引いた。アリの列に対し横から襲撃を仕掛けたこともあってか思いのほかあっさりと一匹目を仕留めることに成功した。アリの視野は思っていたよりも狭いのかもしれない。

 しかし、さすがに仲間が討たれたことによりこちらの存在に気付いたらしい。


「来るぞ!!」

『主よ!ここは我らにお任せを!』

『日乃様、私も攻撃していいんですよね?』

「今回のは弱い者いじめとかじゃなく。害虫駆除だ遠慮はいらない。」

『私の活躍を日乃様に見ていただくチャンス、決して逃しません!!』


 腰のあたりから鞭を取り出し、やる気満々で二人の目の前に駆け出して、


『烈風陣!』


 俺たちの前方に半円を描くように一振り鞭を振った。空気に波紋のようなものが見えたがそれが通過した場所にいたアリが全部上と下に分かれた。最後尾まで100mはあると思ったんだけど、見事に一刀両断されていた。ざっと見って20匹くらい倒したようだ。アリの死骸の後方には砂煙が舞っていた。どうやら最後は地面に当たったようだ。


『日乃様!見てくれましたか私の活躍!』

「うん、すごいねぇ~~。俺、結構意気込んでたのにさ、なんか、なんかね・・・。」

『主よ、ここは結果だけ考えて先に進むべきかと・・・。』

「・・・そうだね、とりあえず巣穴に向かおうか。」

『えっ!?なに、私の活躍は?ねぇ?日乃様~。』

『(貴様は少し黙っとれ、空気ぐらい読まんか馬鹿!)』


 恰好よく決めて、敵との戦闘シーン。ヒーローのお約束は簡単に崩れた。結局、始めに1匹倒しただけであとは何もしてない。『パンダモン』に至っては何もしていない。活躍できない自分の情けなさを思い出して気持ちが落ち込んでいく。しかし、俺より活躍の場がなかった『パンダモン』に励まされ少し持ち直し、先に進む。自分の活躍がよくわからないうちにスルーされた『クイーン・ランジェリーナ』は、必死に活躍をアピールしているが、そこはスルーして先に進んだ。


 それからしばらくして、アリの巣穴らしき頂上に到達した俺たちは・・・。




 ちなみに、俺と『パンダモン』はレベルが8に上がっていた。このことから経験値はパーティー分配で、8から9には経験値が結構かかるらしいことが分かった。『クイーン・ランジェリーナ』はレベルが7だったところを見ると幹部の必要経験値は多いらしいことが分かった。テイマーはレベル4に上がった。スキルもいくつか増えていた。


    主人公    次野 日乃

    性 別    男

    年 齢    18

    職 業    ヒーロー(イエロータイガー)、高校生

    ジョブ    テイマーLv.4(7)

 パッシブスキル  精霊視、獣以心伝心、野生の感、多重出撃Lv.3、全体指揮Lv.1

  アクティブスキル 機獣召喚、精霊変身、命名スキル、勧誘Lv.1


    装 備    変身ブレス、私服、靴

    持ち物    リュックサック(勉強道具、ジャージ、ティッシュ)、テイムカード(5枚)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ