第一章 異世界遭難 第12話「ステータスの称号が酷い件について」
ヒーローもよく誤解されて悪者扱いとかされることがあります。自分がやってもいないのに、知らぬ間にやったことにされていることが有ったりするのです。ヒーローの誤解はすぐ解けたりします。
だけど、誤解の解き方が分からない場合も多く。誤解されたまま生きていることもあります。しかし、誤解は意外と忘れられることも多く。誤解した側は忘れているのに、された側は忘れていないため、自分で誤解を蒸し返してしまうこともあります。
本当に、なぜ思い出させてしまったのか忘れたままにしとけばよかったと後悔しか起こりません。
ステータスの確認を実行した俺は悩んでいた。スキルとかはわかったが、HPやMP、SPと
いった数値が多いのか少ないのか、基準がないのでわからなかった。とりあえずのステータスは以下の通り、
名前:次野 日乃【Lv.5】
年齢:18
性別:男
状態:貧血、疲れ気味
ジョブ:テイマー【Lv.2】(テイム数:7/12)
HP:82/180
MP:20/60
SP:55/100
STR:50+2
VIT:50+18
INT:20
DEX:65
AGI:80+5
LUK:10+10
パッシブスキル:精霊視[レア]、野生の感、多重出撃Lv.1
アクティブスキル:機獣召喚[ユニーク]、精霊変身[ユニーク]
装備:夏物Yシャツ(白)、ブレザー(黒)、スーツパンツ(黒)、革ベルト(黒)、ウォーキングシューズ(黒)、Tシャツ(白)、ソックス(黒)リュックサック(黒)、変身ブレス
称号:『異世界ヒーロー』『迷子』『変態』『ギネス:世界一勢いよく鼻血が出たもの』『悪運』
このステータスが高いのか低いのかはわからないけど、野生の感があまり役に立つスキルではないことはわかる。アリに襲われた時には気が付けなかったということは、あまり役に立たないということだからな。精霊視とか、機獣召喚、精霊変身は始めから持っていたはずだから、多重出撃はテイマーLv.2のスキルだろう。装備品は、今、身に着けているすべてが表示されているのだろう。しかし、称号が酷い。『変態』はないだろう。さっきの下着のせいだと思うけど、自分から進んでやったわけでは無くて不可抗力なのに。『ギネス:世界一勢いよく鼻血が出たもの』は仕方がないとあきらめがつくが。そして、一度『クイーン・ランジェリーナ』を見て、
「お前のおかげで大変不名誉な称号を得たようだ。」
『そんなに褒められると、恥ずかしいです。日乃様。』
「どう解釈すると、今のが誉め言葉に聞こえるんだ!」
『称号はなかなか得られるものではないから、貰えるだけでも大変喜ばしいことかと?』
称号がなかなか得られないものの割には随分とあるな、俺。
「で、称号は何か役に立つのか?」
『そうですねぇ。スキルが付いたり、ステータスに補正がかかったりしますよ。』
『あと、身分証明や、スキル取得条件、転職条件にもなるものとかあると思うぜ!』
「一ついいか?ずっと疑問に思っていたんだが、お前らこの世界のこと知り過ぎてないか?」
『それは下っ端でも元神ですから、知識量はそれなりに持ってますよ。まず、この世界は『トライアス』という名前です。地球出身の3人の神様が創造した異世界で、最近4人目が加わって、ゲーム要素が増えたみたいです。これから異世界転生者が増える可能性大の期待の世界です。』
『まだ試験段階で受け入れ前のはずだが、受け入れるには少し何度高過ぎるとかで。』
「始めからお前らに聞いとくべきだったな・・・。」
ツクモンを知れば知るほど、とんでもないのに毎度攻撃していた事実が浮かび上がってくる。向こうに残っている仲間がやり過ぎないことを願うばかりだ。
主人公 次野 日乃
性 別 男
年 齢 18
職 業 ヒーロー(イエロータイガー)、高校生
ジョブ テイマーLv.2(7)
パッシブスキル 精霊視、野生の感、多重出撃Lv.1
アクティブスキル 機獣召喚、精霊変身
装 備 変身ブレス、私服、靴
持ち物 ペットボトル:スポーツドリンク(飲みかけ)、リュックサック(勉強道具、ジャージ、ティッシュ)、テイムカード(5枚)