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プロローグもどき
――俺は目の前の出来事に唖然としていた。
どでかい龍みたいなモンスターが尻尾を一振りするだけで、周りにいた人たちが吹き飛ばされる。
―――ブンッ!
「うわあああ!!!」
――ムリゲーだ。
俺はその光景を見た瞬間に思った。
勝てない、絶対に勝つことはできない。
周りの人たちはなんとか勝とうと突っ込んでいくが龍もどきの行動ひとつでつぶされる。
まるで龍もどきの遊び道具のようだ。
俺も周りの人たちに便乗して突っ込んでいく。
「うおおおおおおおお!!!!!!!!」
長い太刀をでかい龍もどきの足に突き刺す。
刺さった!と思ったのもつかの間、足を一振りされ太刀と一緒にぶっ飛ばされる。
――ああ、俺終わったな。
そう思った瞬間ドゴッという鈍い音が聞こえた後目の前が暗転した___