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死神の誓い  作者: 白猫
第一幕
9/11

第8章 死神じゃない

「ふーん……死神、ねぇ?」

「死神って事は、めっちゃ強いよね!?」

「確かに、火野くんLV.5の【植獣種】余裕で倒したらしいしね~」


悠はポカーンとしていた。


昼休み。

今さっき、荒地が悠が『死神』だということをカミングアウトしてしまった。

その事について、緋奈達に「もっと詳しく!!」と問い詰められ、今に至るのだが……。


「えっと……3人は怖くないの?」

「「「え?」」」

「いや、ぼくが死神だって分かったのに全然怖がってないから?」


今まで悠が死神だと教えると、人は皆悠を怖がり、近寄らなくなった。

そりゃあそうだろう。

1人で都市を滅ぼせる様な奴と誰が一緒に居たいと思うだろうか。

現に、悠を怖がらなかったのは咲姫だけだった。

今だって他のクラスメイトは悠を遠巻きに、『怖いもの』を見る目で見ているのだから。


だから、悠はとても動揺していた。

まさか、怖がるどころか「凄いすごい」と言うとは思って居なかったのだ。


「いや?別に怖くないよ」

「そうだ。怖いかどうかなんて自分達で決めるものだ」

「うんうん。それで、自分達で見た結果が…」

「問題無し、って事だよね?」

咲姫がニコニコ顏で会話に加わる。


「悠くんは、『死神』何かじゃない。本当の『死神』は、私を守ってくれないから」


力が死神だとしても。

悠の心は、死神何かじゃない。


……例え、悠が『咲姫を守るため』だったらどんな事もする人間だったとしても。


何処かで聞いた事のある言葉を再び聞いた悠は、微かに破顔した。


───君からのその言葉が、何よりも嬉しい───

これで、第一幕終了です。

次話からは第ニ幕の始まりです~


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