序章
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『神才』
神の才能。
人間が【植獣種】から命を守るために、神が授けた能力。
人間が、『武器に選ばれる』
そのために授けた力──。
◆◇◇◆◇◇◆
数百年前、一度世界は滅ぶ。
突如現れた【植獣種】によって。
大地は荒れひび割れて、空は大気汚染で一日中真っ暗。海はヘドロとなっていた。
そんな中、何とか生き残った十数人の人類は話し合った。
一人が言った。
「このままでは私達人類が絶滅し、
【植獣種】が、地球を支配してしまう。そうなったら地球は本当に終わるだろう。我々は地球のため、そして人類のため、戦うべきなのだ」と。
その言葉に数人の人類は立ち上がった。
彼らには知恵と、魔法、そして『神才』があった。たった十数人の人類はその3つで【植獣種】に立ち向かう。
今まで【植獣種】にほぼ無抵抗だった人類は初めて戦った。
【植獣種】がその時は少なかったのもあるかもしれない。
【植獣種】がその時は弱かったのもあるかもしれない。
そんな偶然が重なっての勝利だったかもしれないが、それでも彼らは勝った。
これでもう、【植獣種】に怯える必要はないと歓喜した。
しかし、少し不安が人々の中に残った。
『もし、【植獣種】がこれからの未来に現れたら?』と言う不安。
次に【植獣種】が攻めてきたら、本当に世界は終わってしまう。
ならば、と一人がある提案をした。
◆◇◇◆◇◇◆
そして現在。
やはり、と言うべきか。
【植獣種】は再び現れた。
数百年前よりずっと多く、
ずっと強くなって。