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プロローグ 研究成果の披露、そして追放

「お、お呼びですかマスター!」


「ああ!ほら、自己紹介を頼む!」


「はい!」


 学会のお偉方達にペコリとお辞儀をして、俺のゴーレムは言葉を話す。


「私はマスターに創られたゴーレムです。コードネームはマトン。今日はよろしくお願いします。」


「お、おお……。」


「これがゴーレム?まるで人間じゃないか!」


 黄色の髪、スラッとしたボディ、服は俺が創った戦闘服!関節部分は球体で繋いでるが、ほぼ人間そっくりだ!


「マトン。早速で悪いんだけど、あの的を撃ってくれないか?」


 俺はリモコンを使い、小さな風船を飛ばす。ふわふわ浮いた風船をマトンはじっと見ていた。


「了解しました、マスター!」


 マトンが手を伸ばすと、手の先端が開いて小さい砲身が現れる。そこから小さなボールを飛ばし、見事風船に命中させた。



「やった!やりましたよマスター!」


「やったなマトン!よく頑張ったな!」


「はい!」


「どうです!安全の為ボールを使いましたが、今の時点でもこの完成度です。この子はもっと成長出来ます!理論を完成させたらすぐに教えますから、俺の研究、認めてもらえませんか!」


「情けない、お前の研究は認められない。」


 ……えっ!?


「な、何でですか!?この技術があれば」


「くどい!その程度通常の兵器でも出来る!舐めるなよ小僧、ここはそんなガラクタに用は無い!さっさとしまえ!」


「な、ガラクタだと!?マトンは俺のパートナーだ!訂正しろ!」


「上司に向かってその口の利き方……これは駄目だな。」


「ああ。天才というのはただの噂だった様だ。前々から変な発明ばかりすると思っていたが、遂にボロを出したな。お前はクビだ!」


「ここから出ていけ!追放だ!」


 こ、この!黙っていれば好き放題言いやがって!








「ま、マスター?私、何か悪い所がありましたか?」


 マトンがこっちを心配そうに見つめている。そんな事無いぞ、マトンは俺の大切なパートナーだからな!


「ち、違うぞ!マトンは良くやってくれたよ!お前は凄い奴なんだ!」


「す、凄い!?えへへ、褒められちゃいました。でもあの人達、何だか怒ってます……。」


 マトンの言う通り、お偉方はカンカンみたいだな。忌々しそうにこっちを見下ろしてやがる……



「行こうマトン。俺はここを出る。」


「え!?マスター、研究発表は?」


「研究なら他の場所でも出来るさ。第一、マトンをバカにする様な奴らの所でなんかやりたくない!」


 そしてすぐ、俺はマトンの手を引いてこの場を後にした。












「荷物をまとめるから、マトンはこれを持ってくれ。」


「は、はい。マスター。」


 俺は研究室から論文や発明した部品を持ってカバンに詰め込む。これさえあればどこでだって研究は出来る!


「まとまったな。かなり重いが何とかなるだろう。後は手続きを済ませて」


「やあクレバー。」


「あ、マリー先輩。」


 マリー先輩?何だか変な顔してるな。もしかして俺の事を心配してくれてるのか!


「見損なったぞ、君がそんな奴だったとは。」


「……はい?」


「君は元から変な奴だと思っていたが、まさかそんなガラクタを作っていたなんてな。」


 う、嘘だろ、先輩までそんな事を言うのかよ!?


「ガラクタ!?先輩もそんな事を言うんですか!?」


「なるほど、見た目は人間そっくりだ。これはあれか?君の好みの女子を投影したのか?実にくだらないな。」


「はあ!?誰がそんなふざけた事をするか!彼女は人と一緒に歩めるように創り」

「ゴーレムにそういう感情を持つとは……気持ち悪い、もう私には関わらないでくれ。いや、もう関わる事も無いな!じゃあな!」


 マリー先輩は笑いながらここを出て行った。ふ、ふざけやがって……!


「マスター?」


「あ、ああ!ごめんなマトン。じゃあ、行こうか。」


「はい!」


 このクソ上司達め……このゴーレムの理論が凄いって事、それを証明してやるぞ!







 そして俺は受付に進み、手続きをしようとしたんだが……




「クレバーさんですね。手続きはもう済んでおりますよ。」


「え?いやいや待って、今書類を書くから。」


「あ、もう学会の先生方がお持ちになりましたよ。なので結構です。それではさようなら。」


「は、はあ。」


 裏から手を回したのか。まあ、こっちの手間も省けるか。







「思ったより呆気ないものだったな。俺の居場所があっさりと無くなってしまった。」


 でも不思議と後悔は無い。俺の理論は必ず役に立つ、これには強い自信があるんだ!それを捨てるつもりは無いぞ!


「マトン、一緒に頑張ろうな!」


「はい、マスター!」


 二人で施設の外に出る。まずは研究場所を確保しないとな。







「おやおや?そこに居るのは天才研究者のクレバー君ではあーりませんか?」


 ん、何か声掛けられたぞ。後ろを見ると、白衣を着た金髪の男が一人。


「あ、お前は!」




今回も読んで頂き、ありがとうございます。続きが気になる、面白かったと思って頂ければ幸いです。もしよろしければ、ブックマーク、評価を入れて頂ければ嬉しく思います。

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