4.『バーゲン廃鉱山』
【エタスト】リシェルたんお通夜会場【part19】
363:名無しの参列者さん
遂に俺もクリアしたわ…
覚悟はしていたけど、やっぱショック…
364:名無しの参列者さん
リシェルたん…
365:名無しの参列者さん
>>363
スレ民みんなが通った道だ…
きっとその内「助け隊」がなんとかしてくれるさ
…そうとでも思っとかないと救われねぇよ…
366:名無しの参列者さん
助け隊って何よ?
367:名無しの参列者さん
>>366
TikTokなんかで流れてるだろ、エタスト2の世界に転移しました!…みたいなヤツ
あれの出典元このスレなんだよ
368:名無しの参列者さん
http://*********
こーゆーのとかな
369:名無しの参列者さん
>>368
こんな時間に飯テロ止めろ
370:名無しの参列者さん
>>368
これ美味そうだよなぁ
俺も食ってみたいわ、照り焼きワイバーン
371:名無しの参列者さん
なんだかんだ結構楽しんでるよな、助け隊
372:名無しの参列者さん
まぁもうこっちに戻ってこれないらしいし
食事くらいは美味しいモノ食ってても許してやって
373:名無しの参列者さん
そういえば、もう一週間位報告無くね?
飽きちゃったのかな?
374:◆名無しの自営業
おいすー(´・ω・`)
>>373
しばらくメタル狩りで籠ってたお(´・ω・`)
375:名無しの参列者さん
噂をすれば何とやら
376:名無しの参列者さん
>>374
よう、お疲れさん
377:名無しの参列者さん
>>374
おつおつ
378:名無しの参列者さん
>>374
メタル狩りって何?
俺も一応エタスト2クリアしたけど分かんない
379:◆名無しの自営業
>>378
スマソ、正確には「プラチナプディング狩り」だお(´・ω・`)
380:名無しの参列者さん
>>379
プラチナプディングって…あの通り魔だよな?
381:名無しの参列者さん
俺知らないんだけど何それ?
382:名無しの参列者さん
あいつは…まぁ出会わないままクリアする人もいるだろうな
383:◆名無しの自営業
>>381
「プラチナプディング」はエタスト2全編通して
超低確率でランダムエンカウントする可能性のあるモンスター
通称「通り魔」だお(´・ω・`)
半端なレベルで相手すると余裕でタヒねる
高い火力と馬鹿にしてるみたいな防御力を誇るお(´・ω・`)
運次第では最初期でもエンカウントするから
マジで質が悪い(´;ω;`)
384:名無しの参列者さん
知らなかった
384:名無しの参列者さん
エタスト1にも出たからな
たぶん2にも出るんだろうとは思ってた
385:名無しの参列者さん
>>379
なんでわざわざそんなヤツを相手に?
しかもランダムエンカなら狙って狩りようが無いのでは?
386:◆名無しの自営業
>>385
経験値がバカ旨いお(´・ω・`)
それと、バーゲン廃鉱山でのみ
通常エンカ1/200位の確立で出現するお(´・ω・`)
387:名無しの参列者さん
要はメタ〇ラか
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丸一日歩き通し、目的の狩場に着いた。
バーゲン廃鉱山。
稀に鉱石アイテムが手に入る以外は特別なイベントも無い…ストーリー上行かなくてもいいダンジョン。
…だけど、このダンジョンの真の価値は別にある。
実はこのダンジョンには、レアモンスターの『プラチナプディング』が低確率で出現する。
エタスト1でも猛威を振るった、通称「避けられない死」、または「通り魔」。
理不尽を体現したかのような異常なATKと、それ以上に異常なDEF…。
…そして、倒した際に手に入るゲームバランスを無視した莫大な量の経験値。
私達の目標を達成するためには、避けては通れない敵だ。
…リシェルたん救出の第一歩は、ここから始まる。
「…時間が惜しいが、今夜は坑道前の小屋で一泊しよう。このまま突入しても、落ちたパフォーマンスは俺の『マネジメント』でも回復しない。」
「…ここまで来るのに、散々敵から逃げ回ってきたお。流石に適正レベル以上のエリアは、体力的にも精神的にも疲れたお。」
…そう、水無瀬氏が言うように、バーゲン廃鉱山のあるエリアは初期転移先の森より更に適正レベルが高い。なので、ここまでの旅路はかなりの強行軍となった。
坑道入口の隣に打ち捨てられた古い小屋…もとい、廃屋。
ボロボロの木戸は蝶番ごと外れており、随分前に管理する者も居なくなったのだろう事がうかがえる。
…戸を除けて、屋内へと入る。
「これは…想像以上に酷いねぇ…。」
「ゴホッ…埃とカビが…このままじゃ、とてもじゃないですが寝泊まりなんて出来ませんよ。」
「こ れ は ひ ど い。」
「…仕方が無い。まずは掃除する。」
手分けして廃屋の掃除をする。
埃を掃い、傾いたテーブルや椅子は水拭きする。
部屋の隅に発生していたカビには、藤村氏が覚えた『清潔』が有効だった。
「…まぁ、こんなもんだろう。寝泊まりするには十分だ。」
「…建物の強度に不安が残る。夜間の襲撃が心配。」
「そこは俺の『簡易結界』張るわ。…所詮低レベルの結界だ、三時間ごとに張り直しが必要だけど、こればっかりは仕方が無ぇからな。」
「かまども直したから何か作るお。あ、藤村氏、テーブルにも『清潔』頼むお。」
水無瀬氏が『ストレージ』から調理器具を出しながら言う。
…料理?…水無瀬氏が?
「おっ?なんだおその目は。」
「少し…いや、だいぶ不安。」
「…言ったな?ギャフンと言わせてやるお。」
かまどに火を入れ、料理を始める水無瀬氏。
…思いの外、テキパキとしている。
「…慣れてるねぇ水無瀬君。自炊する人なんだ?」
「ウチは母ちゃんと二人暮らしだからお。その時手が空いてる方が飯当番だったお。…皆はどうなんだお?」
…私はそっと目線を逸らした。
…いや、他の皆も苦笑いを浮かべて視線を明後日の方向に逸らしている。
ストレージから取り出した野菜がサイコロ状に刻まれ、水を張った鍋に放り込まれた。
フライパンではオークと思われる厚切りのロース肉が、ジュウジュウと音をたてて焼き上げられている。
…鼻腔をくすぐる香ばしい香りに、空腹の体が「ギュー」と悲鳴を上げた。
「くくくっ…身体は正直だお。」
「おいやめとけ、セクハラだぞ。」
「…異世界まで来てセクハラも何も無ぇと思うお…。」
木皿に盛り付けられたオークのソテーに、すりおろした玉ねぎ…っぽい野菜が主体のソースがかけられる。脇にはバターで炒められた小芋とブロッコリー…調の野菜。
…これは…
「くっ、殺せ!」
「…意外とノリがいいんですね、白川さん。」
湯気を上げる鍋から、トマト…風野菜がベースのスープが取り分けられていく。
「野菜ゴロゴロだねぇ、これは嬉しいなぁ。」
「栄養バランスも良さそうだ。いやはや、恐れ入ったよ。」
「…さ、出来たお。『オークのソテー』と『異世界野菜のトマト(?)スープ』だお。」
待ってましたとばかりに各々が椅子や木箱に座り、テーブルを囲む。
「作ってくれた水無瀬さんに感謝して…さ、いただこうか。」
「「「「「「いただきますっ!」」」」」」
オークソテーを一口サイズに切り分け…簡単に切れる、柔らかい!
軽く感動を覚えながら、口に運ぶ。
「…うっわ、うっま!!」
「これは…!」
「…昨日の宿屋より、ずっと美味しいねぇ。」
…表面はカリっと焼き上げられているのに、驚くほど柔らかい。
それでいて、噛みしめるごとに脂の甘さと旨みが溢れて…。
「…ぎゃっふん。」
「白川氏、結構付き合いが良いお。」
「…本当に美味いな。それに、旅先でこんなに具沢山のスープが飲めるとは。」
「それはもう『ストレージ』様様だお。おかげさまで気兼ねなく大量の食材も持ち運べてるお。」
エタストの仕様上、アイテム類はパーティー共用の『ストレージ』で保管される。
「収納」と念じれば自動で格納され、取り出しも頭に思い浮かべるだけ。
しかも各種アイテムは99個まで持ち運べる。
「エタストがストレージのあるゲームで助かりましたね。」
「全くだお。『なろう』みたくレアスキルや高級なアイテムバッグだったら苦労してたお。さ、パンも食べるお。…買ってきたヤツだから味はそこそこだけお。」
確かに、ある意味で『ストレージ』が一番チートだったかもしれない。
…異世界の食材でこれだけの料理を作る水無瀬氏の腕も、中々の無自覚チートではあるが。
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768:◆名無しの自営業
…こちらがその日のメニューになりますお(´・ω・`)
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769:名無しの参列者さん
>>768
うまそぉぉぉぉぉぉ!!!
770:名無しの参列者さん
ちょっと良い金額取る洋食屋やん
771:名無しの参列者さん
うわぁ…お前、こんな有能なオタだったのか…
772:名無しの参列者さん
>>768
これは金出すレベル
773:名無しの参列者さん
…いやいや、飯の描写も大事だけど
たしか『プラチナプディング』狩りの話だったろ?
本編まだかよ?