ちょっと何だかなーと思う人
こんなエッセイを書く私が言えたことではないのかもしれませんが、汚い言葉は基本的に嫌いです。
汚い言葉というと、ひとえに暴言だと思っていただければ幸いです。
以前また別のエッセイで、暴言を使っていたこともありますが、無視していただけると嬉しいです。
……さて、具体的に暴言と言っても、ラインの難しいものです。
「アイツはバカだ」みたいな単純な貶す言葉だとしても、これが冗談として成り立つこともあります。いわゆるツッコミというのでしょう。
私自身この程度ならば、ある程度冗談として成り立つだろうと思います。
しかしながら、「死ね」という言葉の場合には、これは冗談では済まないだろうと思います。
そもそもどうしてこのエッセイを書いているのか、という話をいたしましょう。
身を置く環境が大きく変わりまして、周りの人が大きく変化いたしました。
その為に、よく汚い言葉を冗談として使う人が知り合いに出来てしまいました。
その方はよく私に言います。「それは死んだほうがいいよ」と。
私はこの冗談を嫌悪します。
単純につまらないためです。
面白くないユーモア、面白くない冗談、これを投げられて嬉しい気持ちになどなるはずがない。単純に不愉快です。
……だいぶ苛烈な言葉を使ってしまいましたが、私の嫌悪度は分かって頂けたと思います。
私自身、心の弱い人間でして、死ねという言葉で本当に精神が揺らいでしまいます。
この言葉を言われる前の話で、もしや私が間違ったこと、傷つくことを言ってしまったか……。そんな風に悩みます。そして、事実死にたくなります。
実際死ぬことはないのですが、不愉快なことが事実です。「頭がおかしい」とか、「馬鹿」とか、「死ね」とか、色々と言われて愉快な筈もないでしょう。
こういう性分でありますから、私は基本汚い言葉を殆ど使わないように気を付けています。
会話とは何時いかなる時も、人と人とのキャッチボールです。
ですから、相手の頭ばかり狙ってボールを投げるような真似はしたくはありません。
これはつまらない人間、もっと言えば悪人です。
それに人を馬鹿にすることでしか楽しめないのなら、それは随分と幼稚です。
そもそも幼稚という言葉自体おかしなもので、幼い子供だって教えられたならば暴言は使わないもので、幼稚以下だとさえいえるでしょう。
彼らはきっとユーモアとしてその言葉を使っている。
しかし、このユーモアの所以は何でしょう?
きっと、現代社会の風潮です。
YouTubeやテレビ、どこでも汚い言葉は使われます。
しかしこの汚い言葉を使う時を見極めているからこそ、これは冗談であったり、ギャグとして成り立つのです。
だのに、何も見極めず、見様見真似でユーモアを借りる。
これではただの乱暴者です。事実、乱暴者でしかありません。
例えばキャッチボールで、唐突に砲丸を投げてくるようなものです。
これでは驚くばかりで、楽しくはありません。
思うに、言葉というのは凶器です。我々それを常識や礼儀のバランスの上で、日常的に使っているのです。だからこそ、これの扱い方には十二分に気を付けなければならないでしょう。
私自身この場で文句を言ったのは卑怯だと思います。
しかし、爆発しそうだったため書きました。