出会い
初めての小説の執筆なので拙い部分があるかもしれませんが、ご了承ください。
―ーあなたを勇者と認定しましたーー
その声が僕の部屋に鳴り響いたとき、今思い返せばそれがすべての元凶だった。
西暦3500年今僕はクリストスという街の片隅に住んでいる。毎日が退屈だった。
そんな一心で、暇つぶしを探した。
しかし、なかなか僕を唸らせるものはなかった。
そんなとき、とある町外れの古い廃墟ビルの中で、とあるものを見つけた。
パソコンという機械だった。
僕は初めて見るので興奮してたまらなかった。
家に帰り早速遊んでみようと思った。
そして、起動した途端、目の前が真っ白になり、僕は知らない僕になっていた。
「僕は誰だ。」そう訪ねても誰も答えてくれはしない。
僕は手に何かを握っていた。
【スマートフォン】という機械らしい。
そこにはこう書かれていた。
2025/11/13
僕は思い出した。普段はなんとなく先生の話を聞いているだけの僕だったが、その時だけははっきり覚えている。
そして先生はこう言ったのだ。
「2025年地球は滅亡しかけた。しかし、どこからともなく訪れた、勇者に地球は救われた。」と。
僕は驚いた。
そんなわけない。これは嘘だ。何かの陰謀だと思いたかった。
しかし、思えない理由があった。
機械から聞こえたあの音声だ。
今は見えないが、しっかり僕の耳に残っている。
「あなたを勇者と認定しました。」
という機械音声が。
僕は勇者でも何でもない、しかし何か使命に追われている気がした。
気がしてならなかった。
逃げられない。逃げ方が分からない。
その時、誰かが僕に声を掛けてきた。
彼の名を、陽人と言った。
陽人は、僕に対してこう聞いてきた。
「さっきから、暗い顔してどうしたんですか?先輩」
驚いた。僕は初対面で先輩と呼ばれていた。
まるで僕と親しかったかのように。
そして彼はこう続けた。
「勇人先輩はどうしてあんなガラクタしか置いていない部活に入ったんですか?」
僕は答えに迷った。部活とは何か?そんな中僕の体から咄嗟に答えが出てきた。
「楽しそうだったから。」
何を言っているのか全くわからない。知る由もない。
どうやらここは、その「部活」というのをするための部屋で部室というらしい。
そして僕が部屋に目をやると、散らかったものの数々。
僕は一つ一つ拾い上げ、片付けを始めた。
そんなとき、陽人から、こんな言葉が聞こえた。
「地球2025年消滅ってのは本当なのかなぁ、、、」
僕はその質問に対する答えを探し続けた。
そんな中ガラクタの山から、こんなものが見つかった。
古い指輪だった。ちょうど2つあったので、仲良くなろうと思い、陽人の指に片方はめてみた。
勿論もう片方はすでに僕の指にはまっていた。
指輪が光りだした。そして、聞き覚えのある声で喋りだしたのだ。
ーあなた達は地球を救う勇者となりこの世界を守り抜くのです。ー
陽人は、真剣な表情で、こちらを見てきた。
陽人に目を合わせられない。僕のせいでこうなったのだと思い申し訳なかった。
そして、指輪は続けた。
ーあなた達には地球を救うことのできる力を付与しました。呪文はその都度言っていくので覚えてくださいね。呪文は二人がリングをはめていて、近くに居るときしか使えないのでその辺はお見知りおきを。ー
なんのことを言っているのかさっぱりわからなかった。
すると突然何かが近づいてくるのを感じた。
体が咄嗟に動いた。
僕と陽人以外の時間が止まったように感じた。
そして、部室の外へ出てみると、見たこともない大きさの虫がいた。
そいつはこちらへ向かって猛突進してきていた。
指輪がまた喋りだしたのだ。
ーあれは、エキサイト・バグといい現在地球の安全を脅かそうとしています。エキサイト・バグにレーザービームを撃つのです。呪文はライト・エキサイトー
僕は覚束ない手で相手を狙い唱えた。
「ライト・エキサイト」
途端に、見たこともないような光が周りを包み込んだ。
冬空の中、暖かさを感じた。
程なく、エキサイト・バグは消え去った。
周りから歓声が起こった。
「凄い!エキサイト・バグを追い払ったぞ!」
「彼こそが、伝説に伝わる英雄だったのか!」
僕の耳には伝説という言葉が残った。
陽人に聞いてみた。陽人はこう答えた。
「この大地が滅亡するとき、勇者がやってきて世界を救う。」
言葉の意味を考えた。考え抜いた結果。
「勇者か、、、wなんかかっこいいな!なぁ陽人!」
陽人はこちらを向いて呆れた顔をした。
「余り図に乗らないほうが良いと思いますよ。」
その言葉を聞き、僕は先程言われたことを思い出した。二人でないと呪文が使えないことだ。
「これからはよろしくな!」
そう返しておいた。
その日はそれで家に帰るつもりだった。
何故か陽人と離れられない。指輪が原因だと思っていたが、指輪も外れない。
幸い僕の両親は長い出張に出ていたので家は空いていた。
陽人の親には、俺が「一人だと寂しいからシェアハウスしてもらうつもりだ」と話をつけた。
その日は布団が1枚しか出せなかったので、僕がソファで寝て、陽人に布団で寝てもらった。
ー2025/11/14ー
朝学校へ行くと、校長室へ呼び出された。
理由は明白だ。昨日の件だろう。しかし不思議だ、学年が違ってクラスも違うのに、校内だけは離れることができるのだ。
僕は、そんなことを考えながら、校長室へ向かった。
校長室へ入ると、政府の人たちと一緒にこちらを見つめてきた。
そして、政府の人が口を開き、こう言ったのだ。
「政府の特務機関エマージェンシー・エキサイト・クラブに入らないか?」
僕は答えに戸惑った。しかし陽人は、大きな声でこう言った。
「お引き受けいたします。」
驚いた。なぜそんなにも早く結論を出せるのか。そして僕にこう言った。
「勇者、早く結論を出してくれます?」
僕は断れずに引き受けてしまった。
その日は、そのまま政府の人の指示に従って、東京都内某所へたどり着いた。
「特務機関エマージェンシー・エキサイト・クラブ」と書かれていた。
そしてその中に入ると数々の研究室。
そんな中僕たちはとある部屋に招待された。そこには、ベッドが二つあり片方に「鈴木陽人様用」そしてもう片方には、「木村勇人様用」と書かれていた。どうやら僕たちの部屋らしい。
「君たちにはこれから毎日ここで生活してもらう。」
そう言って政府の人たちは出ていってしまった。
「これからどうする?」
僕が尋ねると、陽人は周りを見て冷静に、
「世界を守ろう。」
はっきりとそう言ったのだった。
そうしてまた一日が過ぎていった。
そして今日は、引っ越しに時間を要してしまい、何もできなかった。
どうだったでしょうか?
陽人と勇者の出会いは。
次の話もぜひ楽しみに!




