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プロローグ
宝石。あるものは漆黒と見まがうほどに深い青をした晦冥で、あるものは熱く深い場所で知らぬ間に生まれ、奥深い場所に眠っている。または、望まれて人によって生まれる。小さなものから、大きなものまで。子供でも頑張れば買えるようなモノから、大人が何か月も何年も働いて貯めた金子で買うようなものまで。宝石店・ピクシーは多種多様なものを取り扱っております。買い取りや取り置き、お預かり、リフォーム、クリーニング等各種サービスも承っておりますのでどうぞよしなに。
「おや、もうこんな時間ですか。開店準備を始めませんと…本日は、保管していた宝石の受け取りの予約があったのでした」
店主が薄っすら笑って、古びてはいるものの美しい懐中時計の蓋をぱたんと閉じた。朝日がたっぷり差し込む室内には、飴色の絡繰りの音が響いている。