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こぜ6

「はぁ……はぁ……はぁ~~、倒した倒した! こんなにスライム倒したのはゲーム以来だな! 現実でスライム見たの今日が初めてだけど!」


 楽しくなってきたテンションに任せてスライムをボコスカ倒していると、そろそろ疲れてきたのでレベルの上がり具合を見てみることにした。


「ステータスオープン、っと」


 ━━━━━━━━━━━━━━━━

 名前 佐味 大翔 年齢 25

 レベル 3→26 職業 無職

 設定 1

 HP 43→258

 MP 38→296

 攻撃 16→185

 防御 17→191

 素早さ 11→142

 スキル

 ★設定変更(等級:ユニーク) ←NEW!

 ★アイテムストレージ(等級:ユニーク)

 ★状態異常無効化(等級:レア)

 ━━━━━━━━━━━━━━━━


「…………ん?」


 はしゃいでしまったせいで疲れているのか、思わず目をごしごしとこすって、もう一度ステータス画面を見つめる。


「うん。なるほどね……どぇぇぇええええええ」


 とりあえず驚いてみた。


「うおおお……なんだか実感が湧かないけど……エグいくらいステータス上がってる……なんだこれ?」


 もしかして……もしかしなくても……設定変更ってヤバイスキルなのでは?


 っていうかMPこんだけあったら設定変更スキルをかけ直しし放題じゃん。


 とりあえず、同じ敵ばっかりでちょっと飽きてきたな。なんかスライムを親の敵と言わんばかりにボコスカ倒してきたけど、さすがにちょっとかわいそうになってきた。

 もう少し強い敵を探そう。


「まぁちゃっかりアイテムは回収するんですけどね」


 アイテムストレージには、


 ━━━━

 アイテムストレージ

 ・グリーンスライムの魔石 ×103

 ・グリーンスライムの体液 ×21

 ・グリーンスライムゼリー ×13

 ━━━━


 けっこうな戦利品が貯まっていた。

 魔石は、倒すとかなりの高確率でドロップし、体液とかゼリーは10%前後ってとこか?

 そもそも設定4状態で倒しまくっちゃったから、これが正規のドロップ確率かどうかもわからんのよなぁ……


 あと、とりあえず集めてるけど、これなんか役に立つのかね……ゼリーは……なんか食えそうな気もするけど、なんか抵抗あるからとりあえずパス。


「あれ? そういや設定変更スキルのとこにNEWって表記あったな……どれどれ」


 >高設定変更・・対象の設定を4、5、6のいずれかに変更する。1回MPを200消費。


「うおお……これは夢の高設定確定変更……と思ったけど消費MP200か……今の俺じゃ1回しか使えないじゃん。いまいち使いどころがなぁ……かけ直ししたほうが早いし。強いて言うならボス戦とか強敵にふいに襲われた時とかに使えそう、ってくらいか?」


 かなり使いどころが限られてくるな。とりあえず置いとこう。すごいことには違いないし。


「ん、森が見えてきたな」


 異世界モノではやはり森はそこそこ強い魔物が出ると定番だからな。


「おお、ウサギっぽいやついた。……なんか色がちょっと毒々しいな。あっちは鹿……だけど、色が毒々しい以下略。なんだ? この世界毒系のモンスターしかいないとかじゃねぇよな?」


 まぁ……俺は状態異常無効化を神様(仮)からもらったからいいけど……これ下手したら詰んでたんじゃないか?

 改めて思う。説明不足すぎんだろ、と。


「まぁいいや、気を取り直して、俺を設定変更、偶数変更」


 1→2


「だめだ、やり直し」


 2→2


「だめだだめだ」


 5回ほどリトライし、


 4→6


「きたぁぁああああ! 夢の6! こぜ6やん!……まぁ確認してるから6なのは6なんだけど。とにかく初の6だぜ!」

 ※こぜ6→これ絶対6


 テンションがうなぎ登りになるが、


「……ウサギとか鹿を素手で倒すのってなんか抵抗あるよな。汚れそうだし」


 んー……どうすっかな……ヤバイ、せっかく6なのに時間がもったいな……


「これでいいか!」


 手頃なとこにあった木から、ぶっとい枝をボキリと折る。

 そして、設定変更の奇数変更を敵にかけながら倒していく。


「ぬおぉぉおおおおう」


 ウサギ動きが早い……でも逃げていかずに避けるだけだから倒せるはず。


「ふんっ」


 石を投げては木の枝を振り回し、ウサギの体力を削っていく。


「はぁ……5ふんだんくらい経ったか? ちょっとやり方ミスった感じあるな」


 とりあえず、倒したウサギからドロップ品を頂いて、次の獲物を狙う。


「鹿っぽいやつ……を後ろからそーーっと近付いてく確殺、これでいこう」


 慎重に慎重に……よし、いいぞ……気付くな……


「っらぁ!」


 ズブリ、と、木の枝が鹿のような何かに刺さる感触を確かめる。


「ブフォーー!」


「よくわからん鳴き声だな。怒ってるのか? だがこっちも負けるわけにはいかないんだ!」


 木の枝が刺さった部分を狙い、何度か追い打ちをかける。


「……よし、倒せたようだ。ウサギっぽいやつよりはこっちのほうが倒す時間が短くて済むな。こっちでレベリングするか」



 ……


 …………


 設定変更が切れてはかけ直し、倒す。

 このルーティーンを繰り返す。


「くぅー……疲れました。ピロンピロン鳴ってたけど、結果はどうかな?」


 ━━━━━━━━━━━━━━━━

 名前 佐味 大翔 年齢 25

 レベル 26→78 職業 無職

 設定 1

 HP 258→811

 MP 296→918

 攻撃 185→583

 防御 191→559

 素早さ 142→500

 スキル

 ★設定変更(等級:ユニーク)

 ★アイテムストレージ(等級:ユニーク)

 ★状態異常無効化(等級:レア)

 ★3元魔法 炎、雷、水

 ━━━━━━━━━━━━━━━━



「うおっと!? めちゃくちゃステータス上がってる……設定変更スキルに変化がないのはしゃあないとして、なんか新しく魔法増えてるのめっちゃワクワクする。これってよくある系統のやつだよな?」

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